新年祝賀は「イスラムに反する」―イスタンブル宗務局
2014年12月31日付 Cumhuriyet 紙

 イスタンブル宗務局のインターネットサイトに載り、新年祝賀は「イスラムに反する振る舞い」であると定義した金曜日の説教が宗務総局によって用意されたということが明らかにされた。説教は8万5千近いモスクで読まれたという。

 イスタンブル宗務局のインターネットサイトに載り、新年祝賀を「イスラムに反する振る舞い」として定義し、「この世界は娯楽の惑星だと考えることはどれ程人間的で分別のあることだろうか」という表現を含む金曜日の説教が、宗務庁宗務総局によって用意されたということが明らかにされた。「値が付けられない財産:人生」というタイトルの説教が、年の最後の金曜日に全国8万5千近いモスクで読まれたという。

 イスタンブル宗務局のインターネットサイトに載った金曜日の説教は、議論を巻き起こした。毎年の初めは将来を考える機会であること、過ちを見直し心を改める機会が有効に利用される必要があると強調される説教で、過ぎ去った時の簿記をしまうことが必要な時間が、すなわち新年祝賀が、過って浪費されていると表現された。説教では、「宗教的・道徳的価値が忘れられ、あるいは注意されずに、イスラムに反する振る舞いと娯楽の欺瞞でもって生命、人生、未来が軽視され、浪費されている。これはなんとひどい眺めか。世界の様々な土地でどれ程の非道にさらされた人々の嘆き、涙に関心を持たず、この世界は娯楽の惑星だと考えることがどれ程悲しく、人間的で分別のあることだろうか」と述べられた。

■イスタンブルだけではなく全トルコで

 当該の説教は、イスタンブル宗務局に所属するモスクだけではなくトルコ全国にある約8万5千のモスクで読まれたことがわかった。説教は、イスタンブル宗務局によってではなく宗務庁宗務総局によって用意され、81の県宗務局に送られたということが明らかにされた。

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( 翻訳者:須藤夏海 )
( 記事ID:36388 )