アルバイーン(イマーム・ホセイン殉教四十日目の儀式)は如何に世界を揺り動かすのか-その1
2014年12月14日付 Hamshahri 紙


 イラクのカルバラーでイスラーム教徒が大規模な行動をとったという宗教的・政治的なメッセージは、イスラームを待ち構える異端者の危険が常にも増して存在する年において、世界のマスメディアの注目を集めた。

 世界のマスメディアは昨日(2014年12月13日)、まさにこのような分析と報道をカルバラーにおけるイスラーム教徒たちの大集会に当てはめたのである。この行事は、大アーヤットラー・マカーレム・シーラーズィー師によれば、イスラームと預言者とその家族に従う者達(すなわちイスラーム教徒)の敵の心に恐れと畏怖を感じさせ、悪意を抱く者たちに殉教者たちの長(イマーム・ホセイン)への愛を心から取り除くのは不可能であるとわからせるものである。今年は、この行事の治安や政治的な側面が、例年以上に世界のマスメディアに注目を受けた。それは巡礼者たちが、イラクにおけるイスラーム国(ダーイシュ)の動向と残虐性を考慮せずにナジャフとカルバラーに向かったという点において、そしてこの集まりが、ほぼ完璧といえる治安を維持した状況で催されたという点においても注目されたのである。

 ユーロニュースTVネットワークは、この話題に関する分析で、2千万人以上のイスラーム教徒がアルバイーンと呼ばれるその日、イスラーム国の脅しを物ともせず第三代の宗教的指導者(イマーム)への巡礼に向かったのであると述べている。またユーロニュースは、イラクのシーア派を除いて、イランやパキスタン、アフガニスタン、バーレーン、インドなどの国からのイスラーム教徒が、この壮大な宗教行事に参加したと伝えている。

 イラク当局者の一人は、ごく小さな事件もなくこの儀式を開催できたことは、テロリスト集団イスラーム国に対する我軍による勝利の成果であると述べた。フランスのAFP通信の報道でも、今年のアルバイーンでは巡礼者数の記録を塗替え、1千750万人に登る人々がアルバイーン参加のためカルバラーを訪れたとされている。この内、450万人が外国人で、少なくとも100万人はイラン人であった。同通信は更に、参加者の一部が12日以上かけて徒歩でイラク南端から、あるいはその延長線上にあるイラン国境からカルバラーに到着し、他の一部は、超満員のバスやトラックに乗ってやってきたことを伝えている。

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( 翻訳者:シリウス )
( 記事ID:36435 )