サウジアラビア:「地下経済」が5,490億リヤルに増加
2015年01月08日付 al-Hayat 紙


2014年の「地下経済」は5,490億リヤル、監視は「休止状態」

【リヤド:サアド・アスマリー】

経済学者らは本紙に対して、サウジアラビアでGDPの成長に伴い「地下経済」が着実に育っていることの危険性について語り、警告を促した。特に、外国人労働者の雇用規模の大幅な増加をうけて、贈収賄、仲介料、麻薬取引、密輸が増加している。また、経済学者らは以下のように述べた。制度の適用が無いことや、「地下経済」の監視における脆弱さが、外国人労働者か自国民労働者の別なく、その成長と拡大を促進させ、政府当局に対して、この種の「闇経済」を成長させた多くの責任を負わせた。

また、世界銀行は最近、「地下経済」は2008年の3,640億リヤルから、2014年はGDPの約5分の1に相当する5,490億リヤルに増えたとする推計を述べた。また、経済学者のムハンマド・ウムラーン氏は、サウジアラビアでの違法な金融活動の多くは、脆弱な監視下で成長しており、厳格な制度が適用されていないと述べた。

また同氏は、世界銀行の推計は「仮定や期待に基づくもので、関係当局、特に内務省、商業省、サウジアラビア通貨庁、麻薬撲滅キャンペーンを含めた部門、また労働省といった、国家の経済と資源の排出をもたらすこの種の経済の撲滅のために協力する機関に求められる統計や正確なレポートに基づいたものではない」と述べた。そして、この種の経済に従事しているのは、不法入国者ではなく、正規雇用者であるが、サウジアラビア人を含む多様な国籍の者だと指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:福島大智 )
( 記事ID:36452 )