アルンチ副首相、大統領の閣議招集を論評
2015年01月11日付 Milliyet 紙


タイイプ・エルドアン大統領が1月19日に閣議の議長を務めることに関しコメントをおこなったアルンチ副首相は、以前にオザル政権とデミレル政権時代に、こういった状況があったと述べて、憲法101条と104条では大統領が司法、立法、行政に関する職務と権限[に関する規定]があることを述べた。

■この権限はある

大統領選挙から5ヶ月が過ぎたことに触れたアルンチ副首相は、「このような権限はある。エルドアン大統領が閣議を招集することは憲法に違反していない。当然、毎月することではない。私達は、毎週月曜日に閣僚会議を行っている。毎週月曜日に大統領が、官邸に来て会議をしようと言えば、それは奇妙なことになりうる。[こうした権限が]何に由来するのか。こうした権限はある。しかし、全ての閣僚会議のためではないと言う人が必ずいるだろう。

[大統領就任から]5ヶ月後いくつかの問題を、「一緒に話し合おう」と言って、憲法の[中に規定されている]権限を使用している。ここにおかしな点はない。これは、大統領制と半大統領制とは直接の関連はない。1982年憲法にこの権限[に関する規定]があるならば、これは新しいシステムの創出ではない。既存の権限の使用である。大統領がトルコにとって大統領制が最適であると考えていることを私達は知っている。もし、憲法を議会で作成することが可能であったならば、私達が半大統領制と大統領制の議論を始めた時に他の政党が反対をしただろう。結局お蔵入りとなった。現在、国民によって選出された大統領がいる。しかし、[従来通りの]議会によって選出された大統領の権限を使用している。この責任は私達にはない。2007年5月にアブドゥラー・ギュル[前大統領]の選出に対して共和人民党が妨害を行い、憲法裁判所から[国会議員の]367票[を得ないと大統領を]選出できないという決定を引き出さなければ、あの時に議会で[大統領が]選出されていれば。[そうなっていれば]私達は憲法改正を行って、国民の前にでることはなかった。罪は彼ら自身にある」と述べた。

■367議席を得る

アルンチ副首相は、議会で[自党が]367人の国会議員となれば、素晴らしい憲法を作成できると述べて、「[新規作成の]この憲法では統治システム、新たな司法改革な ど諸君の望むようなことごとを実現する。[次期総選挙で]367議席より少なくとも、330議席以上であれば準備する。しかし、この場合は、[憲法改正に関し]国民投票に訴える。国民の審判がなんであろうと、それを受け入れる。330議席を下回った場合は、雲行きは良くない。新憲法は忘れてほしい。そのため、330議席から367議席の中で最も良いのは367議席である。そんなこと無理と言わないで欲しい。2002年にも365議席を得た。367議席の取り方を知っている。国民は私たちを信じて、支持してくれれば十分である」と述べた。

■許さない

公正発展党ブルサ支部会議で話したアルンチ副首相は、「1年前まで私たちが全面的に援助し支持してきた人々が、政府を転覆させるためにお互いに手を取り合って クーデターの準備をしていた。現在もその力があれば、6月の選挙までにこの政府を秘密裡にあるいは公然と転覆しようとしている。あらゆる機会を提供した公正発展党政権に対する裏切り者を決して許さない」と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:36503 )