アルメニアにガスを提供:300メガワットの電力と交換で
2015年01月08日付 Mardomsalari 紙

 エネルギー相代行(国際問題担当)は、アルメニアとの間でガスと電気の交換が行われる見通しであることを明らかにし、「石油省の合意に基づいて、われわれは〔アルメニアに〕ガスを提供し、〔その見返りに〕年間300メガワットの電力を受けとることになった」と述べた。

 エスマーイール・マフスーリー氏はISNA(イラン学生通信)とのインタビューの中で、イラン・アルメニア両国のガス・電力取り引きについて言及し、「アルメニアにガスを提供し、引き換えにTAVANIR(イラン電力)は電気を受けとる、という内容の契約を石油省はしばらく前に結んでいた」と語った。

 合意では〔アルメニアから〕輸入される電気は〔電力需要が高まる〕夏季に〔イラン側に〕渡されることになっているのかとの質問に対し、同氏は「この量の電気は夏季限定ではなく、一年間を通して国内に輸入される」と述べた。

 ISNAによれば、これより前にもエネルギー相はアルメニアにガスを渡し、その代わりとして電気を受けとる計画があることを発表しており、その際「交渉では、第三の送電線を建設することで、両国間の送電量が増加する可能性が生まれているが、〔実際に〕送電量が増加するかどうかは、アルメニアと石油省の交渉次第である」と述べていた。

 〔イラン・エネルギー相の〕ハミード・チートチアーン氏はさらに、「交渉では、アルメニアにガスを渡し、その代わりに電気を受けとる予定だ」と付け加えていた。

 他方、アルメニア共和国のエネルギー天然資源相も、イランとの関係強化に向けてあらゆる努力を行っていくと強調した上で、最近開かれた両国による合同会議の中で、「アルメニアはイランとの関係を極めて重視しており、両国間の貿易や物流を倍増させる計画を有している」と述べた。

 〔アルメニア・エネルギー相の〕ザハリヤン氏は、第三の高圧線の建設を開始し、2年以内にその運用を始める見通しについて期待を表明した上で、「現在の両国の経済関係は、政治レベルに比べて精彩を欠いている。現在、両国の貿易額は約3億ドルだが、最低でもそれを倍増させるための適切な環境を、チートチアーン氏と協力して整えていきたい」と述べた。

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( 翻訳者:アナヒト )
( 記事ID:36561 )