検察、ジュムフリイェト紙を調査ー風刺画掲載
2015年01月15日付 Radikal 紙


イスタンブル主席検事局は、シャルリー・エブド紙の風刺画を転載したことを理由にジュムフリイェト紙及び同紙コラムニスト2名に対し職権により捜査を開始させた。捜査理由は;憎悪・敵意の扇動、(宗教的価値観の)軽視だ…。

イスタンブル主席検事局は、シャルリー・エブド紙の風刺画を転載したことを理由に、ジュムフリイェト紙と同紙コラムニスト2名の職権による捜査を開始させた。捜査理由として、「憎悪・敵意の扇動、(宗教的価値観の)軽視」の容疑が挙げられた。

■職権により捜査が開始された

ジュムフリイェト紙コラムニストのヒクメト・チェティンカヤ氏及びジェイダ・カラン氏について、シャルリー・エブド紙が掲載した預言者ムハンマドとされる風刺画を1月14日付コラムに転載したことを理由として、イスタンブル主席検事局が捜査を始めたことが判明した。トルコ刑法216条の「憎悪・敵意の扇動、(宗教的価値観の)軽視」容疑で、職権により捜査が開始されたことが明らかとなった。。

一方、主席検事のもとには、問題の風刺画に関し、今日まで100件近くの刑事告訴が行われたことが判明した。

■刑事告訴

他方、弁護士をメンバーに含むいくつかのグループは、シャルリー・エブド紙に掲載された風刺画をジュムフリイェト紙が転載したことに反発し、イスタンブル・ チャーラヤン地区の裁判所前でデモを行い、ジュムフリイェト紙コラムに預言者ムハンマドであるとされる風刺画を掲載した同紙コラムニスト2名と責任者について刑事告訴を行った。

■トルコとタウヒードの旗を掲げスローガンを叫んだ

裁判所前の広場に集まった「オズギュル‐デル」メンバー約50名はトルコとタウヒードの旗を掲げ、「*¹ジェイダ(・カラン)氏とヒクメット(・チェティン カヤ)氏は責任をとることとなる」「タウヒード、公正、自由」「預言者ムハンマドに伸びる手は切り落とされるように」というスローガンを叫んだ。

デモでスピーチを行ったジャーナリストのアデム・オズキョシェ氏は「今日、我々は預言者に対する攻撃、侮辱に抗議するため、そして、ジュムフリイェト紙を始めとする預言者の偽の絵を撒き散らす者を訴追するために集結した」と話した。

オズキョシェ氏は、「アッラーの預言者は、ムスリムにとって全てであり、越えてはならない一線である」と述べ、「何人もムスリムの預言者を侮辱することは出来ない、不敬を行ってはならない」と話した。

■シャルリー・エブドを急襲した者に追悼

オズギュル-デル(NGO団体)のルドバン・カヤ会長は、スピーチの後、シャルリー・エブド紙襲撃後、特殊部隊に射殺されたシェリフ・クワシー、サイー ド・クワシー兄弟を追悼し、「アッラーよ、彼らを天国にお導きください。彼らがイスラムの名誉のために払った代償、犠牲の報いに天国をお与えください」と述べた。

■コラムニスト2名を刑事告訴

オズギュル‐デルによるデモの後、ジャーナリストのアデム・オズキョシェ氏及び弁護士は、ジュムヒフリイェト紙コラムニストのヒクメット・チェティンカヤ氏、ジェイダ・カラン氏が1月14日の同紙コラムでシャルリー・エブド紙が掲載した預言者ムハンマドとされる風刺画を転載したと主張し、コラムニストと編集者を、「侮辱」、「憎悪・敵意の扇動」、「宗教的価値観軽視」のかどで刑事告訴した。

法律家協会メンバーの弁護士も、当該コラムニスト2名の刑事告訴を求める嘆願書を検察に提出した。

*¹ジュムフリイェト紙のコラムニストである両氏は、仏紙「シャルリー・エブド」が掲載した預言者ムハンマドとされる風刺画をジュムフリイェト紙に転載したことで、大きな反発を受けた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:36585 )