パリ襲撃の逃亡犯を助けたのはトルコマフィア?―英タブロイド紙報道
2015年01月20日付 Hurriyet 紙


英国デイリー・ミラー紙はトルコ国家諜報機構が情報源だとする記事の中で、パリ襲撃事件のアクターとして世界中が行方を追っている女性テロリスト、ハヤト・ブーメディエンヌ容疑者をトルコマフィアがイスタンブルのサビハ・ギョクチェン空港で出迎え、シリアに送り、その逃亡援助の見返りとしてイスラム国から数万ドルを受け取ったと報じた。

デイヴィッド・コリンズ記者が書いた「パリ襲撃事件―容疑者のシリア逃亡のために、トルコマフィアに金銭支払い」という見出しの記事で、ブーメディエンヌ容疑者はトルコマフィアの構成員二人によって空港で出迎えられたと報じられた。

報道によると、トルコマフィアの任務はブーメディエンヌ容疑者とその仲間を、シリア国境を抜け「イスラム国」支配下の地域まで送り届けるというものであった。

マフィアのメンバーが、ブーメディエンヌ容疑者をシリア国境に程近いシャンルウルファまで移送したと話したことが報じられた。ブーメディエンヌ容疑者は、シャンルウルファでもマフィアからの支援を受け、国境を抜け道から歩いて渡り、シリア側の町タル・アブヤードへ逃げたという。

取材に応えた警察関係者は、「この話は部分的にしか知りません。ハヤト・ブーメディエンヌはイスタンブルの密入国業者と接触していました。彼らが彼女のシャンルウルファまでの移動をオーガナイズし、おそらくバスや自動車を利用したのではないかと見ています。パリのテロが始まったちょうどその日に、国境を通って(イスラム国へ)行った。トルコマフィアは、逃がす人物の重要度により報酬を得ています。時にはたったの66ポンドで引き受けることもあります。今回の事件では高いリスクがありました。ブーメディエンヌ容疑者は容疑をかけられているテロリストの中でも筆頭に来る人物です。「イスラム国」は彼女を逃がすために莫大な金をつぎ込んだのではないかと見ています。「イスラム国」にとって価値ある人物で、彼女は、他のメンバーを「ジハード」に向かわせるプロパガンダやキャンペーンに用いる可能性があります」と話した。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:36648 )