シャルリ・エブド紙風刺画掲載のジュムフーリエト紙で激震、編集体制一新
2015年01月30日付 Milliyet 紙


ジュムフリイェト紙において、今日(1月30日)予期せぬ展開が起きた。制作委員会のアクン・アタライ委員長は、公式発表で同紙の編集体制に大きな変化が あったことを伝えた。この発表によると、ウトゥク・チャクロゼル編集長を始めとするすべての責任者が役職を解かれたという。

ジュムフリイェト紙はインターネットサイト上での発表において、解任に関する詳細を報告した。編集体制内で起きた意見の不一致が、業務に不具合をもたらす 状況にまで至ったことを強調した発表では、制作委員会のメンバーであり財団の理事会メンバーでもあったハカン・カラ氏の解任が伝えられた。同紙の新しい編 集長は後日発表されるという。

ジュムフリイェト紙で5ヶ月前から業務に携わり、同紙の編集長を務めるウトゥク・チャクロゼル氏は、ジュムフリイェト財団理事会の決定によりその役職を解 かれた。昨年の7月に行われた新たな異動と、メンバー内にアイドゥン・エンギン記者を加えたことで始まったこの危機は、イブラヒム・ユルドゥズ氏が空けた 編集長の座にウトゥク・チャクロゼル氏が就くことで継続した。チャクロゼル氏が任務についた期間はずっと、新聞社とジュムフリイェト財団理事会との間の不 和がささやかれていた。ジュムフリイェト紙が「シャルリ・エブド紙」に特別に紙面を割いたことは、この不和状態をさらに悪化させた。ジュムフリイェト財団 理事会が新聞社の経営陣とともに今日行った会議の結果、ウトゥク・チャクロゼル氏は解雇となった。辞職と解任を求める要求を、財団理事会のオルハン・エリ ンチ理事長が言い渡し、チャクロゼル氏がこの決定に異議を唱えたことが伝えられた。その一方、チャクロゼル氏と見解の不一致があったと言われる同紙のアイ シェ・ユルドゥルムコラム編集長と、ムラト・サブンジュコラム調整担当も管理職を辞任した。しかし、この両者は同社に残り、今後もコラムを執筆すると伝え られた。

■発表では以下のように述べられた

「まずお伝えしたいのは、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの名を冠したジュムフリイェト紙の基本的な報道理念と指針に従って、報道がより影響力のある形 でなおかつ革新を継続することにより、民主主義や人権、平等、社会的な正義、世俗的且つ民主的な共和国、そして自由を軸に沖、それに根ざした報道手法を継 続するために努めているということは、疑いの余地があってはならないことである。

ジュムフリイェト財団理事会が今日行った会議では、ジュムフリイェト紙の編集体制内で起きた意見の相違と不一致が業務を持続不可能とする時点にまで至っていること、そしてこれに起因するマイナスの影響が組織の構造においても障害の原因となっていることが話し合われた。

一方、新聞の売上をより一層引き上げることや、弊社の新聞をより広い読者層に読んでいただけるようにするという観点から、編集体制における変革が適切かつ必要であるという意見が出された。

これにより、編集体制を一新すること、またこれに伴いウトゥク・チャクロゼル編集長やムラト・サブンジュコラム調整担当、アイシェ・ユルドゥルム・バシュラングチコラム編集長を現在の役職から解任することが適切であるという結論に至った。

これにより、
1.ウトゥク・チャクロゼル氏のジュムフリイェト紙編集長並びに制作委員会のメンバー職からの解任
2.ムラト・サブンジュコラム調整担当とアイシェ・ユルドゥルム・バシュラングチコラム編集長が経営陣による決定の開示という観点から、これらの役職を辞 任したことが制作委員会に先んじて報告されていたため、この辞任を承認しこの件に関する必要事項は制作委員会によって行われること
3.制作委員会の空席には財団理事会のメンバーであるハカン・カラ氏が就くこと
4.新しい編集長は今後人選を行うこと
5.暫定的な編集体制は制作委員会によって明らかとされる形で進行し、選挙により決められること
が決定した。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:36768 )