イスタンブル・アヴジュラル地区の地震対策に「日本モデル」
2015年02月06日付 Yeni Safak 紙


イスタンブル広域市が、マルマラ地震で大きな被害を受けたアヴジュラル地区における新たな建物に関し、5階建て以上には許可を与えないと決めたことから、 アヴジュラル地区で都市化が始められていない。区長を務めるハンダン・トプラク・ベンリ氏は、この地区のために不利な状況を有利に変え、また日本がよい手本をなしており、そして縦ではなく横に発展していくと語った。

アヴジュラル地区はマルマラ地震の際、合計270人死亡、負傷者多数といった最大の被害を被った地区だ。1823棟の住宅と326の職場が全壊または大規模半壊した。また当時行われた調査によると、5106の家屋と872の職場が半壊、3685の家屋と461の職場が一部損壊した。

マルマラ地震により大きな被害を受けたアヴジュラル地区では、地震から16年近く経つ今日でもなお、常に地震の危険が身近な話題として存在し続けている。 イスタンブル県内の多くの地域で都市化に伴い建物の修復が進められる中、アヴジュラル地区ではその取り組みが開始されていない。アヴジュラル地区区長を務める共和人民党(CHP)所属のベンリ氏は、イスタンブル広域市内における主要地区による、5-6階建ての建物が修復される場合に (建物を)4階建てに制限するという取り組みが弊害となっていると述べた。

■不利な立場は有利な立場に

地震を有効活用できるかもしれないと述べたベンリ区長はまた、「地震と災害は生じる。予想だにしない利益が噴き出るかもしれません。私たちはアヴジュラル地区で、共に地震災害を経験しました。これは同時に、苦しみを有利な点に変えられるかもしれない状況ということです。ここでの人々の暮らしの場とその有利な点を守りながら、きちんと計画を練った場所でこそ、都市開発が可能になるのです」と話した。

ベンリ区長は、1750年代にリスボンで発生した地震を論評した宗教者が倫理的墜落による罰と位置づけ、人びとがこのために亡くなったと主張し、知識人は[地震を]断層がずれたのが唯一の理由とした、と述べた。

ベンリ区長は、またルソーが異なる観点から、「神が貧しい人々のみを愛さないことが有り得るでしょうか?社会的経済的レベルの高い人々が死なず、この層に墜落はないのでしょうか?地質的な出来事は、すべて貧しい街区の下で起きるというのでしょうか?」と述べた、と語った。

■科学的プロジェクトを計画しなくてはならない

ベンリ区長はまた以下のように続けた。
「科学的なところまで計算されて建てられた建物は、地震で倒壊することはありません。その地盤に合った方法で、科学的にも社会的、経済的にも支えられていれば、その建物は倒壊しないのです。人々が地震の苦しみを味わうこともありません。科学的プロジェクトを計画しなくてはなりません。地方・中央行政の支援と資金貸与を受け、土地にふさわしい建設を行い、監査していかなくてはなりません。今日、全ての土地に建物を建てることが出来ます。常に地震と隣り合わせにある国々の中でも発展した国の1つである日本を参考にし、私たちが用意する計画とサポートでもって、アヴジュラル地区で不利なように見られている状況を有利な状況へと変えていきたいと思っています。」

アヴジュラル地区においては、2000年以前に建てられた全ての建物のリスク検査を行うことを望んでいるとし、5-6階建ての建物の改修に関し法的な問題があると述べた。

■水平な都市化

ベンリ区長はさらに、以下のように続けた。
「許可が下りるのは4階建てまで。人々は当然、『残りの2階部分はどうなるのか?』と尋ねます。人びとはこれら5-6階建ての建物を壊し、新たに建設を頼むことが出来ないのです。住民の皆さんに解決策を提示しなくてはなりません。歴史あるアヴジュラル地区の家々を修復することについては問題があります。イェシルケント・フィルズキョイ両街区の開発計画すらもないのです。他の7つの街区にある古い家々を修復することは出来ません。必ずや平面図を作成しなくてはなりません。我々が、アヴジュラルに暮らす人々を追い出すことはありません。人道的な居住地区となるのです。巨大な、垂直に伸びる建物ではなく、水平に伸びる都市化を行います。」

■一方は湖、もう一方は海

アヴジュラル地区が、地形上、一方が海、もう一方は湖に面しており、また居住地域がこれらよりも高い大地にあると説明した。ベンリ区長はまた、「アヴジュラルは大変素晴らしい都市化を行えば、全ての場所から海と湖を臨むことの出来る場です。最も標高の高いところに家を建てれば、海と湖を見ることが出来るのです。あらゆる小道や大通りから海や湖を臨むことの出来る、水と共にある都市なのです。人々が留まる、近所の人たちから離れることのない、そのような社会的スペースである大通りを、そして広いアヴジュラルをつくることを目標としています。アヴジュラルは、世界中の最も素晴らしい都市の1つとなるのです」と述べた。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:36836 )