クルド問題解決策、内容決まる
2015年02月14日付 Hurriyet 紙


政府とHDP(平和民主党)の間のクルド問題解決のプロセスは最も重要な局面を迎えた。スッル・スレヤー・オンデル氏とペルヴィン・ブルダン氏から成るHDP代表団はヤルチュン・アクドアン副首相との2日間に渡る会談で、オジャラン氏の「すでに調停済みの活動停止宣言」を明記する「共同宣言の原稿」を用意した。HDPはPKK(クルディスタン労働者党)側が勝手にふるまわないよう、原稿をカンディルへ送った。ラテンアメリカ訪問を予定より1日早く切り上げたタイイプ・エルドアン大統領も、共同宣言の原稿を発表前に見ることを希望していることが分かった。

■3日間で5度の話し合い

政府側が国民に対して「良い事が起こる」とメッセージを発していた解決プロセスについて、これまでになかった流れが生じている。イムラル-アンカラ-カンディル間でこの3日間で5度以上の話し合いが行われた。政府を代表してヤルチュン・アクドアン副首相とエフカン・アラ内務相、AKP(公正発展党)を代表してマヒル・ウナル氏、HDPを代表してスッル・スレヤー・オンデル氏、ペルヴィン・ブルダン氏、イドリス・バルケン氏が参加した話し合いでは、解決プロセスの枠組みについて共同宣言の原稿を作成することで合意し、この原稿を政府-AKP-HDPの代表が一緒に発表することでまとまった。オジャランとHDPが「民主的共和国」に関する10の要求も含む原稿は大筋で合意に至った。

■カンディルにも見て欲しい

原稿が発表される会議は2月15日に実施されることが見込まれていた。こうしてオジャランがケニアで逮捕されたその日に、抗議活動の代わりにポジティブな環境を生み出すことをも狙っていた。しかしKCK(クルディスタン社会連合)幹部も共同宣言の原稿を見たいと言ったため、計画が崩れた。HDP代表団は共同宣言の原稿をカンディルに持って行った。カンディルの承認を得た後、国家安全保障協議会事務次官が率いる国の代表団とHDPのイムラル代表団はオジャランと一堂に会する。

■エルドアン大統領も注目

解決プロセスの進展を大統領になってからも注視してきたエルドアン大統領は、政府とAKPがHDPとすすめるロードマップにも注目していることが分かった。エルドアン大統領が共同宣言の原稿を前もって見ることを希望していることが分かった。情報によると、カンディルとエルドアン大統領が承認すれば共同宣言の原稿は一人のHDP議員によって読まれる。記者会見にはHDP議員だけでなく政府とAKPからも代表が参加する。

■ノールーズに呼びかけ

原稿では政府の解決に向けての全体像、PKKの武装解除とオジャランの望む「民主的共和国、新憲法」の期待が発表される。その後オジャランは3月21日にディヤルバクルのノールーズの集会でPKKに「すでに調停済みの活動停止宣言」の呼びかけを行う。この呼びかけは停戦後にPKKが二度とトルコで武力行為に及ばないこと、またプロセスの中で武装解除することを意味する。政府もオジャランも活動停止とトルコにいるPKK党員の撤退の過程を選挙前に始めることを望んでいる。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:36911 )