トルコにもIS襲撃の危険、MİTが警告
2015年02月19日付 Hurriyet 紙

国家諜報機構(MİT)は、アメリカの空爆、ペシュメルゲの援護を受けて戦うPYDの戦闘部隊の反撃により、シリアの北部に位置するクルド人居住地、コバーニーから撤退を余儀なくされたIS(イスラム国)の戦闘員達がトルコへ流れたと警告した。

MITは治安組織に以下の警告を出した。
「爆破や、自爆テロに特化した戦闘員が、シリアへ軍事介入した有志連合勢力が以前に偵察し情報を流したアンカラとイスタンブルの大使館、領事館を標的に武装し、爆弾を使ったテロの用意を行った事が明らかになっている。」

■アジトへ移住

MITは2月3日に警察、軍警察とその他の治安組織に警告メッセージを出した。この文章では、2015年1月からシリアとイラクでISのために活動を行う約3000人の戦闘員が無統率な状態でいること、シリアとトルコの国境をを越えてハタイ、アダナ、アンカラ、イスタンブルのような都市へ移動しようとしており、一部の戦闘員はすでに移動を行ったことが述べられている。ISの戦闘員達がアジトへ移住し、その中には攻撃を計画しているテロリストのリーダー達がいる事が明らかになる一方、彼らが外交目的にテロの準備段階にあるかもしれないと警告した。シリアとパレスチナ国籍を持つ17~25歳の戦闘員達の一部がトルコへ移動し、移民のふりをして、ブルガリアからEUの国々へ渡り、有志連合勢力の代表部への攻撃を計画していることを明らかにし、緊張が求められた。

■国境で禁止地域

MITの情報によって、全国の治安組織が緊急状態になった。シリア国境上で高度警戒態勢を取る一方でスルチ郡のテキチェとズィヤレトに配備される国境警備司令部が管轄する国境は「軍事的立入り禁止地域」と宣言された。
シャンルウルファ県も立入り禁止地域に関して先日文書声明を出した。
「我が県に属するスルチ郡の東部および西部で、ISとPYD、YPGとの衝突が続いている。このため、2015年2月13-14日にかけて、スルチ郡に位置する国境線、つまり東はテキチェ国境警備隊の駐屯地域から、西はズィヤレト国境警備隊駐屯地域までを、国民の生命と財産の安全を守り、想定しうる脅威と危険を払拭するため、県は軍事的立入り禁止地域と宣言する」と話した。この宣言が出された後、シリア国境に位置するスルチ郡に入るスルチ・アリギョル間の幹線道路上の警察署近くにあるゴミコンテナにおかれた爆弾が、遠隔操作によって爆破された。大きな爆発音が響き、チェックポイントにいた武装した警官の近くにいた特別行動部隊の警官1名と市民らが負傷した。

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( 翻訳者:竹田史佳 )
( 記事ID:36966 )