ブルサで84匹の犬、毒殺
2015年02月25日付 Radikal 紙


ブルサ県イェニシェヒル郡で野良犬84匹が毒殺された。気絶状態で発見された野良犬13匹は郡獣医局で治療を受け、野良犬の傍で見つかった血痕の付いた注射器が調査されている。

チャミョニュ村近郊で、今朝、住人らにより野良犬の死体が多数発見された。住民から報せを受けた同村のイブラヒム・トゥナ村長は、軍警察及び郡当局に報告した。事件現場に到着した軍警察及び郡当局チームは記録をとった後、気絶した状態の野良犬13匹を車で郡獣医局へ搬送した。一方、死亡した野良犬は、イェニシェヒル郡により郡のゴミ集積所に埋葬された。気絶した野良犬から採取された血液サンプルと、事件現場で発見された血痕の付いた注射器が検査に掛けられた。

■ 注射器が発見された

ミッリイェト紙の報道によれば、チャミョニュ村のイブラヒム・トゥナ村長は、野良犬が村から1㎞離れた場所で発見された事を明らかにし以下の様に述べた。
「知らせを受け、我々は事件現場に直行した。野良犬84匹が死んでおり、12匹が気絶しているのを見た。惨状を目にし、直ぐに郡当局及び軍警察に報告した。郡職員及び軍警察官が事件現場へ赴き、記録がとられた。誰も野良犬を毒殺した者を見ていないそうだが、我々は毒殺された野良犬の傍で注射器を発見した」

■警察署長が発表

チャミョニュ村近郊で野良犬が毒殺された件に関しイェニシェヒル郡のルドヴァン・サールク警察署長が書面で発表を行った。
チャミョニュ村のイブラヒム・トゥナ村長の報告を受け今朝8時50分に事件現場へ向かい、空き農地で野良犬84匹が死亡した状態、13匹が生存した状態で発見されたこと、そして野良犬の体に注射針が刺さっている事が確認されたことが伝えられた。

また、郡の軍警察司令部及び郡食農畜産局の担当者と連携して調査が開始されたこと、生存した状態で発見された野良犬13匹の治療が始まり、様態が改善し始めた野良犬たちは広域市動物保護施設へ移送される予定であることが述べられた。
死亡した野良犬は、郡食農畜産局の情報によるとマフムディイェ街区にある旧ゴミ集積所周辺にて石灰が撒かれ埋葬されたという。サールク警察長は、以下の様に続けた。

■ 注射針が回収された

「我々市当局は郡食農畜産局と共に野良犬の死体からサンプルを採取し、死体に刺さっていた注射針を採集し検査のため研究所へ送付した。イェニシェヒル郡当局は郡域内でこういった極悪非道な事件が発生した事を遺憾に思い、また郡の軍警察チームと共にこの事件を追跡していく事を表明したい。この極悪非道な事件を実行し、郡域内に野良犬の死体を遺棄した者らを、郡として非難し、この事件の実行犯の追跡・特定に向けて必要な措置を講じる事を全住民に謹んで報告申し上げる。」

■ 「郡当局職員が殺した」との疑惑

ブルサ県イェニシェヒル郡チャミョニュ村近郊で毒殺された状態で発見された野良犬84匹だが、郡当局職員らの手で毒殺されたという説が浮上した。イェニシェヒル郡議員で、ブルサ広域市市議会員でもあるエルジャン・オゼル議員(民族主義者行動党所属)が、この疑惑をソーシャルメディアの自身のアカウントに投稿した。
オゼル氏は、郡当局職員らが注射器を挿したことが疑われる野良犬の、オンジュ団地前で市民らの手で撮影されたという写真を共有し、「画像は昨日、オンジュ団地にて市民の手で撮影された」とコメント。当該画像の下に以下のように見解を述べている。

「この責任を誰が負うのだろうか?誰かお願いだから教えて欲しい。白昼公然と野良犬狩りに出かける公務員がいると噂されている。動物たちの罪は何だったのだろうか?イェニシェヒル郡で生きている事が罪だったのか?人は飲料水で中毒になり、一方、動物は注射で毒殺される。ここはブルサ県イェニシェヒル郡だ。どうかこれらの画像がモンタージュ写真だなどと言わないで頂きたい」

■ チェリキ郡長:実行犯の人間性を疑う

イェニシェヒル郡のスレイマン・チェリキ郡長(公正発展党所属)は、野良犬の虐殺は非人道的な事件であると言明し、「事件の報告を受けて、直ぐに全チームを動員した。生存する見込みのある野良犬を生かそうと職員一同懸命に働いた。我々はこの事件の実行犯の人間性を疑う。(郡職員に掛けられた)容疑に関しては事実無根だ。こんな事をどうして我々が出来ようか。これは人道に悖る行為だ」と述べた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:37006 )