CHP、立候補者決定で「生みの苦しみ」
2015年03月17日付 Cumhuriyet 紙


選挙で南東部から議席を生み出そうと望む共和人民党(以下、CHP)のクルチダルオール党首の最も大きな不安は、推薦者[選択]の苦しみである。

6月7日の選挙で特に東部と南東部で得票数を増やしたいCHPは、30%のラインを越すために、広範な候補者を掲げて選挙に参加する。元大臣たちや外交官たちに加え、たくさんの新聞記者たちを候補者として申請したCHPでは、候補者候補はその数2千人を越えた。選挙期間のケマル・クルチダルオール党首の最も大きな不安は、自身のもつ39人の推薦者についてである。

■東南部の策

クルチダルオール氏が特に力を入れて活動を行っている東部と南東部において、CHPは驚くべき人物を立てようと模索している。クルチダルオール氏の相談役に任じられた、正道党時代の元大臣たちのうち、ジェミル・エルハン氏がアール県のリストの初めに挙げられるは確実とみられている。ディヤルバクル県ではまた元大臣たちのうち、サリフ・スメル氏が候補者となると予想されている。エラズー県では元トルコ大国民議会副議長アリ・ルザ・セプティオール氏の息子フェイズィ・セプティオール氏がリストの初めに来るだろうといわれる。カルス県では元社会民主人民主義党議員のゼキ・ナジタルハン氏と元民主左派党議員のチェティン・ ビルギル氏が候補者申請を行ったことがわかった。シャンルウルファ県では、[昨年]3月30日の[地方]選挙で至福党からエイユビイェ市長候補となり、得票率22%であったハサン・オール氏が第一候補者として挙げられていることがわかった。地域で有力な一族のうち、ブジャク一族からはアリ・ブジャク氏が候補者申請を行ったことがわかった。

■チェヴィキョズ氏とテミゼル氏も申請した

対外政策を、2014年9月の大会の後にクルド問題の解決過程の構築者たちのうち、ムラト・オズチェリキ氏に任せたこの党では、オズチェリキ氏が議員候補となることは当然だろう。この方面での驚くべき申請は、退官した外交官のアフメト・ウナル・チャビコズ氏であった。現在議会に在籍する元外交官たちはファルク・ローオール氏の推薦枠から、オスマン・コルトゥルク氏は驚くべき決定により予備選挙で候補者となるために申請を再度行った。党には元財務大臣のゼケリヤ・テミゼル氏を含む10人の元大臣が申請した。元大臣のフィキリ・サーラルたちも議会への路を確実に手にした。

■実業家の候補者たち

アンタルヤ商工会議所のオスマン・チェティン・ブダク元会長が、新議会期に議会で実業家出身の議員となることは確実であると見られている。申請者の中には、石油製品雇用者組合の元組合長のムフシスィン・アルカン氏、実業家メフメト・ネジャティ・ヤージュ氏、アナトリア組織産業地域長のヒュセイン・クトゥスィ・トゥンジャイ氏も含まれている。5月1日が公的休日となる前に5月1日を労働者の休日とすると宣言した実業家、タフスィン・タルハン氏も、コジャエリ県から候補者申請を行った。

■ロマ、アルメニア系候補者

党内の宗教的、民族的マイノリティの代表者たちも議会に入るための活動を続けている。ロマを代表するオズジャン・プルチュ氏がイズミル第二地区で5番目の議員候補となることは確実と考えられている。イスタンブルから候補者申請を行ったアルメニア系のアレヴ・ジェベジ氏とタリン・エルギュネシュ・ガゼル氏が名乗り出た。マルディンからシリア系の候補者をリストに含むということで合意に至ったと裏では言われている。アレヴィー・ベクタシ連盟のフェヴズィ・ギュムシュ会長と党議会メンバーのジェマル・ジャンポラト氏がリストに挙がっている。

■「二つの言葉とひとつの鞄」も議会へ

自らの経験を基に作られたすばらしい「二つの言葉とひとつの鞄」という映画の脚本指導者たちのうち、アリ・ハイダル・フラト氏がCHPの候補者として申請を行った。4年生でトルコ語を学んだコミュニケーション博士のフラト氏は、「私の世代は世界で改革を始めている。党が階級政策に戻れば、クルド人もアレヴィー派も手に入れるだろう」と話した。青年委員会のエムレ・ドアン元会長、元党議会メンバーのウムト・アクドアン氏、現メンバーのギュル・チフトチ氏も若い候補者たちのなかで名乗りを上げた人物である。

■若者たちは驚くべきことをなしうる

青年委員会のウルファン・イナンチ会長が、議会の最も若い議員のうちの一人になることが明らかとなった。若いメンバーの中で注目を集める他の候補者は、選挙期間のために環境工学者室総局を辞任したバラン・ボゾール氏であり、以下のように話した。「トルコ全体で選挙期間中に1万トンもの紙を消費していると試算されており、1トンの紙のために17本の木が切られていることを考えれば、17万本の木が選挙活動のために失われるのである。」

■女性たちを前列に…

アンカラ、イスタンブル、イズミルから7名の女性の候補者がリスト上位に選ばれて議会に来ることとなる。シャイル・メティン・アルトゥオク氏の娘である党議会メンバーのゼイネプ・アルトゥオク氏とイシュタル・ギョザイドゥン氏がイスタンブルで、中央委員会(以下MYK)メンバーのセリン・サイェキ・ビョケ氏が アンカラで1番目の候補として示されるといわれる。アンカラの他の候補者には、セイハン・エルドードゥ副党首とアンカラ選出議員であるギュルスュン・ビルゲハン氏の名前がある。エスキシェヒルでは党議会メンバーのガイェ・ウスルエル氏が最初に示されることが確実視されている。

■記者の候補者多数

CHP候補者たちの中には多くの記者グループが含まれている。メテ・ベロヴァジュクル氏、チーデム・アナド氏、エメル・ユルドゥルム氏、アティッラ・セルテル氏、バルシュ・ヤルカダシュ氏、ジャン・アタクル氏、シャバン・セヴィンチ氏、エレン・エルデム氏などである。党議会メンバーのトゥンジャイ・オズ カン氏はイズミルから推薦枠のため申請を行った。イズミル選出議員のムスタファ・バルダイ氏はイズミルから予備選に参加するために準備を行っている。

■驚くべき候補者たち

驚くべき名前が候補者候補申請で見られた。そのうちの何人かは以下の通りである。トルコ盲人ワクフのアリ・イルハン副代表、女性協会連合のジャナン・ ギュッル会長、元国際審判員のラーレ・オルタ氏、アンカラ大学教員メンバーのヤルチュン・カラテペ氏、ゼフラ・オナイ・アルパゴ元国務大臣、元国民の声党副党首のゼキ・クルチャスラン氏、元都市計画者室室長のネジャティ・ウヤル氏、イステミハン・タライ元文化大臣。

■本当の争いはイスタンブルで

CHPの議員争いは、イスタンブルで大混乱となるだろう。88人の議員候補者が出るイスタンブルの3つの選挙地区で470名の候補者候補が申請を行った。 14名が推薦枠とされたこの都市で、予備選争いには406名が臨む。クルチダルオール党首は、議員候補のためにいくつかの都市で使う39の推薦枠に500近くの申請があるため、選択に苦慮せざるを得なくなる。イスタンブルでの予備選に参加する候補者たちの何人かは以下の通りである。アタシェヒル区長の妻のガムゼ・アックシュ・イルゲズディ氏、ファッションモデルのトゥーバ・オザイ氏、元カドゥキョイ区長のセラミ・オズチュルク氏、退役大佐のドゥルスン・チチェキ氏、メフメト・セヴィゲン元議員、MYKメンバーのエルジャン・カラカシュ氏、元シシュリ区長のムスタファ・サルギュル氏、エフカン・ ボラチ弁護士、フェイズィ・イシュバシャラン元議員。

■バイカルのチームはAKPで候補者に

選挙期間中、興味深いことの一つは、デニズ・バイカル元党首に近しいチームに含まれるメフメト・ユルドゥルム氏が、サヴジュ・サヤン氏とメスト・デエル氏とともにこの選挙でAKPから候補者として申請を行ったことである。クルチダルオール党首が17人のMYKのうち何人を推薦するかも、最大の話題のうちの一つである。

■ゲズィの子供たちのための候補者

CHPイスタンブル選出議員のメルダ・オヌル氏がイスタンブル第二地区選出議員候補者候補であることが明らかとなった。オヌル氏は、「トルトゥムのレイラ、イキズデレのハッヴァ、ゲズィの子供たち、チャルシュの若者たち、アルムトルの抵抗を行う国民のために、ギュルドゥンヤの女性たち、ポザントゥの子供たち、 快適な村々で失われているものの痛みを癒すために協力します」と話し、男女の手を取って、この闘いに参加することと、街頭の活性化にために通りに立つと話した。

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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:37135 )