オルハン・パムク「失望している」
2015年03月17日付 Hurriyet紙


ノーベル賞作家のオルハン・パムク氏はドイツの週刊誌「ディ・ツァイト」のインタビューにおいて、トルコのEU加盟問題はもはや過去のものであり、自身も失望していると話した。パムク氏は、トルコの問題が「豊かになること、また同時に民主主義を求めた発展」であると主張した。

 パムク氏は、トルコのEU加盟のプロセスがもはや過去のものであり、ヨーロッパとトルコ双方が自身の問題に忙殺されていると述べ、 「大変失望しました。2002年と2009年の間に楽観的でした。トルコはEU加盟に成功した場合、『不思議の国のアリス』のようにどんな話題でも語ることができると信じていました」と語った。

■「宗教より金を気にかけている」

 トルコがイスラーム世界内で理想的なモデルではないと考えるパムク氏は、トルコの問題が、豊かさを手にするに見合うほど民主主義が発展せず、2つ要素が釣り合って進歩しなかったことであると強調した。

 パムク氏は不正が政治的なイスラームの謎を除いたと話した。1990年代の政治的な汎イスラーム主義には謎めいた一面があり、さらにマルクス主義者とコミュニストたちもまたこのことを興味深いとしていたが、今日、政治的イスラームが不正ゆえに謎の部分を完全に失ったと言及した。

 パムク氏は、以下のように述べた。
 「不正ゆえに政治的イスラームは謎を完全に失った。トルコのイスラム主義者たちは、かつて社会の下層にいる地方出身者であり、怒り、自身らに行われたことを忘れない人びとだった。それから12~13年後の現在、自身らを社会の指導的立場に据えた。現在すべての組織に手を伸ばし、権力を集中させた。彼らは宗教よりも金に気にかけている。イスラームはただ話す内容に箔をつけるだけに使用されている。」

■「毎日不正のニュースを聞いています」

 国民がこのことをなぜ知らないという質問に対してパムク氏は、以下のように答えた。
 「多くの人はこれに気付いています、しかし経済が上手くいっているために、変化を望んでいないのです。発展途上の多くの国では(トルコもそのうちの一つ)人々にとって民主主義が最も興味があることではないのです。人々は経済的発展を最重要視しています。人々は毎日不正のニュースを聞いています、しかし個人的には以前より良い状況である限り、政府を支援します。」

 パムク氏は、2005年にドイツ報道連合の平和賞を受賞し、2007年はベルリン自由大学(FU)、ブリュッセルカトリック大学、またイスタンブル・ボアジチ大学から、名誉博士号の称号を受けている。

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(翻訳者:松井友紀)
(記事ID:37139)