興奮、高まる―まもなくディヤルバクルでオジャラン「書簡」発表へ
2015年03月21日付 Milliyet 紙


「(クルド問題)解決プロセス」のもっとも核心的な一歩が踏み出されようとしているディヤルバクルのノールーズの式典会場を、人々は朝早くから埋め尽くした。祝祭に先立ち、注目は、アブドゥッラー・オジャランの「書簡」に集まっている。書簡のなかで、オジャランは、今後開かれるPKKの臨時大会で「武装闘争の断念」の決定が下される上での条件に関し、発表を行うと見られている。

式典は9時半にはじまり、オジャランの書簡は、正午ごろに発表される。

アブドゥッラー・オジャランの2ページの「ノールーズ書簡」は、祝祭のなかで、トルコ語では、HDPのイスタンブル選出国会議員スッル・スュレイヤー・オンデルにより、クルド語では、同じくHDPの会派副代表ペルヴィン・ブルダンにより代読される。オジャランの書簡のなかでは、PKKに対し、直接には「トルコに対し武装闘争を断念せよ」との呼びかけは行われないという。しかし、PKKが行う臨時大会で「武装闘争断念」の決定を取るうえでの条件に付いてのコメントが含まれているといわれている。

■厳重な警備

一方、何百万もの人が参加すると見られているノールーズの祝祭をひかえ、ディヤルバクルでは活発な動きがみられた。軍や警察は、ノールーズの祝祭で予測される挑発行為を防ぐため、町中で厳重な警備体制を引いている。

■97台の無料バス

ディヤルバクル広域市交通局は、ノールーズ式典の会場への交通の便を確保するため、県内の25か所から97台のバスで、市民を無料で運ぶ。

■ホテル満杯、住宅用意

ノールーズの祝祭のため、国の内外から多くの訪問者のあるディヤルバクルでは、ホテルは満杯になっている。ノールーズ委員会は、宿泊所を確保するため、500戸の住宅を用意した。

■700人以上の報道陣

ディヤルバクルには、国内外の報道関係者が詰めかけている。ノールーズの祝祭に関する報道がはじまっており、会場には生中継用の車輛が設置された。700人を超す報道陣が取材登録をしている。

■ノールーズの焚火に15ドンの薪

ノールーズの会場には、移動式の中継基地やトイレが設置された。また群集が予測されることから2つの大きな映像装置が設置された。500リットルの燃料がつかわれるノールーズの焚火用に、15トンの薪が運びこまれた。

■雨模様

気象台第15地域局の関係者は、ディヤルバクルで朝から雨が降ると予測している。雨は、24時間で20~30キログラムに達すると見られている。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:37158 )