デミルタシュHDP党首「政府とエルドアン大統領の間に亀裂」
2015年03月25日付 Hurriyet 紙

人民の民主主義党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、ヨーロッパから衛星放送を行うMed Nuçe局の放送に中継で質問に答えた。

デミルタシュHDP共同党首の発言要旨は次の通り。
「エルドアン大統領が過去1週間に行った会見は、非常に意識的である。エルドアン大統領の発言は、彼の心の中にある考えが表明されたものだ。2015年の選挙では「我々はPKK(クルディスタン労働者党:非合法組織)に武器を捨てさせる」と[これを]既成事実として選挙に臨もうとしていた。何の措置も講じず武装解除が実現しますようにという期待をしていたのだ。しかし、イムラル島では一時もこの話題はのぼらなかった。交渉は続くし、議論を進める、もちろん武装解除は行われる。今日(3月25日)明らかになったことは、政府は解決プロセスをたんに武装解除と理解していることだ。大統領と政府の間には深い亀裂が生じている。

■「エシェメ精神」は政府の認可のもと

アブドゥッラー・オジャランがノールーズ声明で口にした「エシェメ精神(注)」の概念は、過去2,3年のイムラル島の面会で使われてきたと言える。「エシェメ精神」という言葉が[今年のノールーズ声明の]手紙に出てくることを政府は知っていた。政府の認可のもと、双方の合意でその手紙は現れるが、普通郵便では来ない。協同、合意に至った手紙である。あとから「これには反対だ」と言うのは適切な態度ではない。」

(注)ペシュメルガがコーバーニーに通過することをトルコ側が黙認したこと、その後、民主統一党の統制下のエシュメ地域にスレイマン・シャー廟をトルコ軍が移送したことを指して、トルコとクルドの共同歩調を意図すると解釈されている。

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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:37189 )