サウジアラビア:中東のホスピタリティ産業は緩やかに成長
2015年03月26日付 al-Hayat 紙


■中東におけるホスピタリティ産業、緩やかに成長

【リヤド:本紙】

アーンスト・アンド・ヤング(EY)による、2014年の中東のホテル産業に関する報告書によれば、重要業績評価指標において、中東・北アフリカのホスピタリティ産業は緩やかに成長している。他方、報告書は、原油価格の下落を受けて、2015年に同産業が緩やかに下降するのではないかとも指摘する。

EYの中東・北アフリカ地域における不動産コンサルタント業務部門のユースィフ・ワフバ部長は次のとおり述べた。「ホテル稼働率が据え置きか、あるいは低下する場合、ホスピタリティ産業の成長率は二つの要素に影響を受ける恐れがある。一つは、2015年、中東・北アフリカ地域のホスピタリティ市場に起こると予想される供給過剰である。もう一つは、不安定な原油価格である。市場が不安定な中、多くの商取引において不動産業は下降気味であり、特に今後6ヶ月、あるいは9ヶ月間は同産業にとって正念場となるだろう。何故ならこの期間、不動産業は、原油価格の安定、商取引の好影響、そして地域におけるホスピタリティ産業の開発計画に頼ることになるからである」。

2014年、サウジアラビアにおける主要3都市、マディーナ、リヤド、ジッダでは、2013年に比して、販売可能客室1室当たりの売り上げ(RevPAR)が、それぞれ7.3%、11.2%、6.8%上昇した。国内諸都市では、国内のホテルが好業績を迎えていることで、大型ホテルの建設が計画されている。

2014年の中東・北アフリカ地域におけるホテル稼働率のトップはアラブ首長国連邦(UAE)であり、アブダビとドバイは78%という最高値を記録している。RevPARに関しては2013年に比して下落しているが、これは2014年になって多数の客室を新たに市場に投入したためである。

カイロ、マナーマ、ドーハでは2014年にRevPARの上昇が見られた。ホテル稼働率についてもカイロでは2013年の26%に比して2014年は35%に上昇、またRevPARが2013年に比して15%上昇したことを受け、客室料金平均が53.1%上昇した。マナーマでは、2014年のRevPARが2013年に比べて21.1%上昇した。客室料金平均は2013-14年において推移していないが、ホテル稼働率が上昇したためである。ドーハは2014年に高成長を記録、ホテル稼働率が7%、それによってRevPARも13.4%上昇した。同市は70%という高い稼働率を維持し、これは中東・北アフリカ地域において高水準である。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:37194 )