イスタンブル警察、襲われる―犯人射殺
2015年04月01日付 Milliyet 紙


イスタンブル警察署前の交番に、テロリスト、エリフ・スルタン・カルセンが銃撃、爆撃を仕掛けた。女は銃撃戦で射殺され、2人の警察が軽いけがを負った。

ヴァタン通りに面するイスタンブル警察署の敷地に昨夕、銃と爆弾による攻撃が行われた。犯人の女は銃で撃たれ死亡したが、遺体からは2個の手榴弾とライフル、短銃が見つかった。その後発生した抗争で、イスタンブル大学における逮捕に対するデモの為に警察署に来ていた思想クラブ連合の学生の一人が足にけがを負った。
ファーティフ・ヴァタン通りにあるイスタンブル警察署にテロ攻撃が行われたのは昨日17時50分頃だ。証言によると、実行犯の女は2丁の銃を所持しており、うち一丁はライフルだった。女は警察の敷地に発砲を開始。この時終業となり敷地から出てきた警察官らがこれに応戦した。現場は大混乱となったが、犯人の女は射殺された。

■二組の爆弾を押収

この衝突では警察官2人が軽傷を負った。警察官I.Mは銃撃戦により耳にけがを負い、同僚の警察官の助けにより警察署近くのベズミ・アーレムワクフ大学病院に運ばれたという。もう一人の警察官T.Dは、弾丸が額を掠めて負傷し、救急車により近くの病院へと搬送された。2人とも命に別状はないという。地面に横たわる女の遺体からは2個の手榴弾が見つかった。事件現場に到着した爆発物処理班と防弾ベストを着た警察官らは周辺の捜索を行い、専門家が起爆装置により爆弾を処理した。事件を受け、ヴァタン通りの交通は封鎖され、周辺では厳重な警戒が敷かれた。警察はヘリコプターを使い、他のテロリストが居ないか上空からも捜査した。
イスタンブル県はこの事件を以下のように説明した。「テロリストの遺体からはライフル1丁、手榴弾2個、拳銃1丁が見つかった。軽傷を負った警察官らは現在治療を受けている。事件の詳細な調査は捜査班によって続けられている。」 警察の情報筋は、この襲撃を単独犯による自爆行為であると語った。

■足を撃たれ逃走

事件の際、イスタンブル大学の逮捕劇を巡る抗議デモの為に警察署前にいたグループも抗争に巻き込まれた。思想クラブ連合に属する学生は、跳ね上がった銃弾によって足を負傷し、逃げようとした。逃げる学生を襲撃犯かと疑い、警察官は彼を追いかけた。その後税務所付近で捕まった人物が学生M.H.G(22)で、テロ攻撃に加わっていないことが判明した。M.H.Gと共に逃げたグループの女性5人も拘束された。

■交番に爆弾を投げ込む

エリフ・スルタン・カルセンには、スルタンアフメトの観光支局前の廟に対する自爆テロ、タクスィムの交番に対する攻撃への関与の疑いがあった。今回の事件の後、遺体が回収された。情報によると、カルセンはまずイスタンブル警察署入り口の交番を攻撃した。警察によって撃たれたカルセンは、しばらく自動銃で応戦し、2つ目の爆弾をも投げようとした。

■他のテロ攻撃にも関与

カルセンに関しては頭と体を撃たれたことが分かっており、彼女の攻撃で2人の警察官が怪我を負った。犯人の身元は警察の調査によって明らかになった一方で、カルセンは以前、スルタンアフメトにある観光支局の前の廟に対して行われたテロ攻撃の犯人であるとされている。この事件では警察官ケナン・クマシュ氏が死亡、同じく警察官のタネル・シェネル氏が負傷した。カルセンの家族は法医学局を訪れ遺体を確認し、遺体は娘のものではない、と説明した。
この事件のあと、カルセンの名前はタクスィム広場の交番に対し行われたデモ運動にも広まり、デモ参加者らは通行人としてそこから逃げるのに成功した。

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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:37231 )