AKPの候補決定―エルドアンに近い人々が並ぶ
2015年04月07日付 Milliyet 紙
注目の一人、ファトマ・ヴァランク
注目の一人、ファトマ・ヴァランク

公正発展党(AKP)が6月7日の選挙に向けて高等選挙委員会(YSK)に提出した候補者名簿には、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領に近しい人々が占めている。名簿にはエルドアンの首相時代と現在の大統領期における親しい同僚の名前の他に、彼らの親戚の名前が見受けられる。

以下はその候補者である。

♦エルドアン大統領の婿、ベラート・アルバイラク

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の娘婿ベラート・アルバイラク氏はイスタンブル第1区6番目の候補者として公正発展党候補者名簿に登録された。

♦エルドアンの顧問ムスタファ・ヴァランクのいとこ、ファトマ・ヴァルンク

公正発展党候補者名簿に登録されている中で、注目の一人はファトマ・ヴァランク氏である。ヴァランク氏はイスタンブル選出候補者名簿に名を連ねており、エルドアン大統領に最も近しい人物の一人であるムスタファ・ヴァランク顧問のいとこにあたる。

ファトマ・ヴァラヌク氏は環境都市整備省空間計画副局長であった。同氏は2012-2013年のアンカラ第1地区自然保護委員会のメンバーの他にも、大統領府居住地開発事業計画の執行委員の一人でもあった。

■首相時代の側近:ミュジャヒット・アルスラン

エルドアンの刑務所時代、議院初選出、首相在任時、常に側にいたのはアルスラン氏であった。今日まで積極的に政治に関わらなかった同氏は、今回、アンカラ第一地区で候補者となった。

■エルドアンのスピーチライター:アイドゥン・ユナル

エルドアンの首相時代、スピーチライターの筆頭格で、大統領就任とともに大統領府に移ったメンバーである同氏は、アンカラで同党候補者となった。

■弁護士

候補者名簿中で注目に値する人物は、アフヨン選挙区で第二候補となった弁護士のアリ・オズカヤ氏である。オズカヤ氏の弟ムハッレム氏は、裁判官・検察官高等委員会のメンバーに選出されている。

♦エルドアン政権期のパブリック・ディプロマシーのコーディネーターであったジェマレッティン・ハシミ氏の父親も公正発展党候補者

エルドアンの首相時代、彼と懇意にしていた同僚のジャマレッティン・ハシミ氏の父親であるハシム・ハシミ氏も公正発展党の候補者である。ハシム・ハシミ氏は以前、福祉党や美徳党で議員を2期務めた。ジャマレッティン・ハシミ氏はエルドアンが首相時代に懇意にしていた同僚の一人であったと知られている。エルドアンの首相時代にはパブリック・ディプロマシーのコーディネーターとして、またダヴトオール現首相政権でもこの職に加えて広報部長にも任じられている。

♦最初にエルドアンの、次にダヴトオールの顧問、エルタン・アイドゥン

エルタン・アイドゥン氏は長年にわたってエルドアンの顧問を務めた。ダヴトオールが首相の座についたあとも引き続きこのポストに就いている。エル タン・アイドゥン氏に関し、首相府と大統領宮殿の間の「連絡係」であるとアンカラの舞台裏では言われている。同氏も今回の選挙で出馬するために顧問職を辞職した。公正発展党候補者名簿の上位入りを果たした。

♦エルドアンのトルコ大国民議会秘書局長の妻も候補者

公正発展党注目の候補者の一人がルトフィイェ・セルヴァ・チャム氏である。セルヴァ・チャム氏はアンカラ第2区3番目候補者であり、現在トルコ協力開発機 構(TİKA)会長を務めるセルダル・チャム氏の妻である。セルダル・チャム氏はエルドアンの首相時代にトルコ大国民議会(TBMM)の秘書局長を務め、 公正発展党内でもエルドアンの近しい人物の一人として知られている。

♦エルドアンの最も近しい官僚のナジ・アバル

エルドアンの首相時代、長年に渡って財務省政務次官を務めた。アンカラの舞台裏では、エルドアンが経済分野面で最も信頼している官僚として常に名前が上がっていた。アバル氏は今回の選挙に出馬するために政務次官を辞職した。バイブルトの第1番候補者である。

■そして現職の議員ら...

首相時代にエルドアンと非常に親しく活動し、前回の選挙でも国会入りを果たした者もまた、公正発展党の候補者名簿の上位を占めている。

♦ヤルチュン・アクドアン

エルドアン首相時代の最も親しい顧問の一人である。前回の選挙で当選し、国会議員に選ばれた。(エルドアンが)大統領になるまで、国会議員を務める傍ら、 エルドアン前首相の顧問職も続けた。エルドアンが大統領に当選した後、入閣した同氏は副首相となった。アクドアン氏は今回の選挙では公正発展党アンカラ第1区第1番の候補者である。

♦エムルッラー・イシレル

エルドアン政権の初めの2期で顧問職に就いた。イシレル氏はアラビア語に堪能で、時折エルドアンが首相として行った会談などで通訳としても活躍した。イシレル氏は前回の選挙で国会議員となった。エルドアン元首相が行った最後の内閣改造で、副首相して加えられた。しかしながらダヴトオール政権の内閣にはポストはなかった。イシレル氏は今回の選挙でも公正発展党の候補者名簿でアンカラ第2区第1番候補者である。

♦チャータイ・クルチ

エルドアンの首相時代の始めの2期で秘書副局長として各地の訪問に同行した。エルドアン元首相の極秘会談でもしばしば通訳も務めた。前回の選挙でサムスン選出議員に当選した。エルドアン元首相は最後の内閣改造で、同氏をスポーツ大臣として入閣させた。クルチ氏は今回の選挙でもサムスンの公正発展党第1番候補者である。

♦エフカン・アラ

エルドアンの首相時代の政務次官である。エルドアン元首相の最後の内閣改造時に、内務大臣として外部から入閣した。ダヴトオール政権でも引き続きこの職についている。憲法の規定により、選挙の3か月前にポストを無所属の人物(セバハッティン・オズテュルク)に譲った。アラ氏はエルズルムの第1番候補者である。

♦ナビ・アヴジュ

エルドアンの首相時代前半に通信・報道関係の筆頭顧問として活躍した。前回の選挙で議会入りを果たした。その後国民教育省の担当に従事した。今回の選挙ではエスキシェヒルの第1番候補者である。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:37267 )