PKK、対ドイツ謝罪
2015年04月09日付 Radikal 紙


クルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)ジェミル・バユク執行部委員長は、PKKを代表してドイツに謝罪した。

ドイツ公共放送連盟(WDR)と北ドイツ放送(NDR)といった放送組織に声明をおこなったKCKジェミル・バユク委員長は、1990年にドイツでおこなった道路封鎖と、デモ参加者自身が抗議の焼身自殺をはかったことを謝罪した。

WDRで放送されたインタビューでは、バユク委員長は「PKKを代表して、ドイツ市民に謝罪します。このようなことは二度と起きません」と述べ、PKKがトルコに対して行った闘争は、もうクルディスタン独立を求めず、政治的な解決を目指すと述べた。

■「もうトルコと戦わない」

バユク氏はトルコに対してもう戦闘しないことに加え、「我々は戦争はこりごりだと言っている。我々も、トルコ政府も、闘うことで目的を達成できなかった」と話した。同氏は、カンディルで行われたという取材で、PKKの優先事項が「イスラム国」(IS)に対する戦闘であると述べ、「現在はシンジャールで激しい戦闘が行われている」と述べた。

■PKKがテロ組織リストから外されることを希望する

この間に、EUとドイツで現在テロ組織として認定されているPKKの状況を再考するよう社会民主党から要望があった。同党議員団のロルフ・ミュツェニヒ副代表が、「イスラム国」(IS)に対して行った戦闘を理由に、PKKのテロ組織としての地位を再考する必要があると述べた。

バユク氏の声明をWDRで評価した同氏は、PKKがドイツで戦闘を放棄することを宣言したことが、変化を示した発言であり、これが恒久的なものであれば再評価を受けるに値すると述べた。

■ドイツはトルコ人のようになるな

WDRは、キルクーク県知事のネジュメッディン・ケリムがPKKがテロ組織リストから削除されることを求めた件を報道した。 WDRは、知事が「ドイツはトルコ人以上にトルコ人のように振る舞うな。トルコは現在PKKと交渉中だ」と発言したことを伝えた。

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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:37277 )