トルコ人看護師に巨額遺産―英
2015年04月11日付 Milliyet 紙


英国で働く看護師ネルミン・カンジェフェルさんに、担当患者から100万ポンド(約1億7600万円)の遺産が残された。

英国サリー州で暮らしていたデニス・シアーズさんが100万ポンド(約385万リラ)相当の資産を遺した相手は、親族ではなく、生前、面倒をみてくれた50歳の看護師ネルミン・カンジェフェルさんだった。享年87歳だったデニスさんからの遺産を得られなかった親族らは不平を募らせ、なぜ、たった14ヶ月間デニスさんの面倒を見ただけの女性に遺産が残されたのか理解できずにいる。
ネルミン・カンジェフェルさんは、40万ポンド相当の現金と小切手とともに、サリー州に建つ65万ポンド相当の家屋も譲り受けた。
デニスさんの甥姪らは、叔父が全財産をトルコ人看護師に残したことに不満を訴えており、ネルミンさんがデニスさんを巧みにたぶらかしたのではないかと話している。

■「家族の一員のようだった」

シアーズさんは晩年、パーキンソン病により健康状態がかなり悪く、カンジェフェルさんを厚く信頼していた。また遺産の一部をカンジェフェルさんに、そして残りを支援基金に寄付する決意をしていたこともわかった。シアーズさんは最終的に遺産のすべてを世話人のカンジェフェルさんに残すことを決めた。親族はこの決定をめぐり訴訟を起こそうとしていたが、訴訟にかかる経費が膨大となることから、シアーズさんの遺志に従うこととなった。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:37291 )