イスタンブル・ベイオールでビザンツ時代の墓地発見
2015年04月15日付 Cumhuriyet 紙


ベイオール地区のイスティクラル通りにあるイタリアの有名な国民的英雄、ジュセッペ・ガリバルディの名で知られる建物の修復中に、ビザンツ時代に関係する8基の墓が見つかった。専門家らによるとペラ地区で初めてこの種の墓地が発見されている。

ベイオール・イスティクラル通りにあるイタリアの有名な国家的英雄、ジュセッペ・ガリバルディの名で知られる建物の修復中に、ビザンツ時代に関係する8基の墓が見つかった。専門家らによるとペラ地区で初めてこの種の墓地が発見されている。イタリアの団結を構築し、イタリアが単一国家として建国されることを確かなものとした国民的英雄、ジュセッペ・ガリバルディは、1863年にイスタンブルでイタリア人労働者相互援助協会を設立した。今日も使われている協会の建物は 1885年に建てられた。建物は1910年に包括的な改築が行われ、今日の状態へと至っている。イスティクラル通りでデヴァとペルカルの袋小路に面した「ソシエテ・オペライア・ビル」としても知られる「ガリバルディ」の建物で約一年間懸命な修復工事が続けられている。建物は全体的に修復されている。

■ビザンツ時代に関係するタイル貼りの墓地

イタリア労働者相互援助協会はまだ活動している。財政難に陥った協会は建物をトルコ旅行業協会(TÜRSAB)に貸し出した。トルコ旅行業協会は文化センターを作る目的でもって建物で包括的な修復工事を始めた。ラディカル紙のオメル・エルビル記者の報道によると建物の静的構造を強化するために基礎部分を開けたところ、大きな驚きが待ち受けていた。タイルの間に頭蓋骨が見受けられると、イスタンブル考古学博物館に報告がなされた。博物館の考古学者らの監視のもとに行った発掘調査で4世紀あるいは5世紀ごろの墓地であることがわかった。その後、建物の地下で行われた調査でビザンツ時代に関係する7基の墓がさらに見つかった。タイルで覆われた墓地はペラ地区で初めて発見されている。墓地があったと予測する考古学者らは、近くの建物の下にもこの種の墓地がある可能性がある、と主張している。基礎部分を発掘している際にオスマン時代及びビザンツ時代に関する非常に多くの皿、鉢(碗)、蝋燭立てのような土器の食器も見つかった。骸骨の年代を確定するためにカーボンテストが行われることが明らかにされた。

■ペラの墓所

修復チームのリーダーにイタリア労働者相互援助協会のメンバーであるセダト・ボルノヴァル氏がいる。我々はボルノヴァル氏と共に修復工事と地下にある墓地を周った。セダト氏は、倉庫として使われていた地下にあった、イスタンブルの記憶に新しい情報を加えることとなる墓地について、「埋立土を取り除く際、かなり大きなタイルの一部を我々は見つけた。移動させないようにしよう、ゆっくりと開けよう、と言っている矢先に我々は頭蓋骨を見つけた。すぐに我々は 博物館及び保護委員会へ知らせた。必要な許可を貰った後、きちんとした考古学的発掘調査が始められた。一つの墓だと思って調査を始めたが、今8基目の墓に到達した。考古学者らはビザンツ時代のかなり初期の段階に関するものであると考えている。ここで一つの墓所の重要な一部を発見したと我々は考えている。修復後作られる文化センターでこの発掘品を展示しようと考えている」と述べた。

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:37318 )