MHP候補のイフサンオール氏、「灰色の狼」サインに挑戦
2015年04月17日付 Milliyet 紙



MHP(民族主義者行動党)国会議員候補者のエクメレッディン・イフサンオール氏は、何度も試みたが、党のシンボル「灰色の狼」の指サイン(訳注:日本で言うところの《指で狐の形をつくること》。イフサンオール氏の場合、中指、薬指が親指の腹に巻き込まれてしまっている。詳しくは原文記事の動画を参照)をすることができなかった。



MHPイスタンブル第二区第一位の国会議員候補者エクメレッディン・イフサンオール氏は、MHPイスタンブル県支部での会見において「灰色の狼のサインをやっていただけますか?」と尋ねた記者に、「何度もやりましたよ、見たことがないのですか?」と言った。そのあと、灰色の狼の指サインをしようとしたイフサンオール氏であるが、何度やってもうまくできなかった。



MHPイスタンブル国会議員候補者エクメレッディン・イフサンオール氏は、国会議員選出において、候補者となるよう人々からたくさんの要請があると述べながら、「これらを踏まえ、検討してみました。ここから逃げることは私の国民や祖国への想いに背くことだと考えました。バフチェリ党首もずいぶん前より思いやりのある申し出を繰り返し行ってくださっていますので、これを受け入れることにしました」と考えを述べた。

MHPイスタンブル県支部からの発表によると、MHPイスタンブル第二区第一位の国会議員候補者であるイフサンオール氏は4.レヴェントにある県支部を訪れた。MHP県支部長メフメト・ビュレント・カラタシュ氏としばらく会談を行ったイフサンオール氏は、その後記者会見を開いた。

イフサンオール氏はこの会見で、昨年の大統領選での「統一候補(訳注:CHPとMHPの統一候補となっていた)」指名において、MHPが主導的役割を果たしていたと述べた。

国会議員候補者になるよう、多くの要請があると述べるイフサンオール氏は、「どこへ行っても人々からたくさんの要請がある。皆さんは『あなたを国会へ』といっている」と語った。

有権者だけでなくそうでない人も、自身が国会の議員席に座るのを見たいと言ってくれている、と語るイフサンオール氏は「これは単にわが国民の願いだけではなく、同時に多くの政治リーダーの願いでもある。これらをふまえ検討してみました。ここから逃げることは私の国民や祖国への想いに背くことだと考えました。バフチェリ党首もずいぶん前より思いやりのある申し出を繰り返し行ってくださっていますので、これを受け入れることにしました。今私は幸せですし、誇りに思っています」

■MHPは安寧と信頼を担保するもの

イフサンオール氏はMHPがトルコにおける信頼と安寧を担保する存在であると述べながら、最近トルコで起きている出来事に言及した。
「特に最近トルコが経験している分極化(対立)の域をこえて、衝突へと引きずりこまれようとされるとき、MHPのスタンスは、わが国の安寧や、わが国が平和の中で新たな民主主義を構築するという意味で、非常に重要な貢献をすることになると信じています」。

MHPは、トルコナショナリズムの代表として、国民の目において素晴らしき地位を獲得していると強調するイフサンオール氏は、トルコで衝突といった状況が起きないよう、また悪意ある人間の野望が実現されないために、MHPおよび党首デヴレット・バフチェリ氏の態度が重要となるとした。

■MHP最大限の票獲得を、我々が確実にすべきだ

イフサンオール氏は、6月に行われる選挙で、MHPが最大限の票を獲得しなければならないとし、「なぜならMHPの力が増せば、トルコにおける民主主義が力を増すことにつながる。民主主義は単なる経験則から成り立っているわけではないということがわかるだろう」との考えを示した

会見で「灰色の狼」の指サインを行ったイフサンオール氏は、4月19日にMHPのイスタンブル選出国会議員候補者の披露目会のあと、国民と会う機会を設けると話した。





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( 翻訳者:竹田史佳 )
( 記事ID:37319 )