AKP-CHP-MHP、欧州議会のアルメニア決議に共同声明
2015年04月17日付 Hurriyet 紙

欧州議会は4月15日の総会で、1915年事件に関する議決を行い、可決した。これを受け、トルコ大国民議会ジェミル・チチェキ議長、並びに議会の多数派である公正発展党(AKP)、共和人民党(CHP)、民族主義者行動党(MHP)は共同で声明を発した。

「欧州議会は、オスマン帝国の全臣民にとって悲劇であった時代について、恣意的かつ一面的な見方を再び示したが、第一次世界大戦の状況下において、全アナトリアの人々が味わった苦痛に耳を傾けず、アルメニア人の悲劇のみを誇張するのは適切ではない。この決定が可決されたことは認められるものではなく、全く無効な決定である。」

■「認められるべきではない、無効な決定」

トルコ大国民議会出版報道及び広報部が書面にて発表した内容は次の通り。
「欧州議会総会が4月15日付で可決した1915年事件に関する議決について、トルコ大国民議会としてはいかなる点から見ても大変残念なことで、遺憾の意をもって受け止めている。欧州議会は、オスマン帝国の全国民にとって悲劇であった時代について、恣意的かつ一面的な見方を再び示したが、第一次世界大戦の状況下においてアナトリア全土の人々が味わった苦痛に耳を傾けず、アルメニア人の悲劇のみを誇張するのは適切ではない。この決定が可決されたことは認められるものではなく、全く無効な決定である。」

■「歴史や法を無に帰する」

「この決定で欧州議会は、法に反した司法権を欧州連合の名のもとに行使し、我が国の歴史的事実と乖離する不当な告発を行っており、自身の確信を通じて不公正な判断を下している。欧州議会が自ら歴史家や国際裁判所に成り代わり、ジェノサイドのような深刻な罪や歴史記述に関する判断を行うということは、人権、正義、歴史や法を無に帰することを意味する。」

■「この偏った視点に強く抗議する」

「第一次世界大戦の時に、他のオスマン帝国臣民同様にアルメニア人が経験した苦しみを共有することは人として当然の務めである。しかしながら、普遍的価値から目をそむけ、国際法を歪曲し、政治的意図によって、トルコへ圧力をかけようと、これらの痛みを政治利用することは断じて容認できないものである。我々の度重なる呼びかけにも関わらず、欧州議会は問題を深刻化させることを選択しており、問題の公平かつ科学的な検証を避けるアルメニア側を正しい方向の対話に導く代わりに、二つの社会の間における溝をより深くしている。戦争や紛争をなくし、平和的で寛容な共同社会を築き上げていくという、欧州議会の存在理由たる思想に反したこの偏った見方に、強く抗議する。」

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:37322 )