PKKメンバーに「選挙までおとなしく」指示
2015年04月19日付 Cumhuriyet 紙

PKK(クルディスタン労働者党;非合法)指導者のオジャラン氏は、ディヤディンでの衝突を受けて、PKKが選挙までおとなしくすること、またクルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)に対して、事件の追及を要請した。

アール県ディヤディン市で発生した衝突後に「挑発」議論が浮上し、アブドゥッラー・オジャラン氏の要請によりPKKが6月7日に実施される選挙まで目立った活動の休止が決定したことが分かった。本部からトルコ国内全ての関係者に伝達されはじめた指示内容を受けて、PKK戦闘員は、6月7日総選挙までの期間中市民との関わりを断ち、選挙期間中目立った活動を完全に休止する。KCKは今回の活動停止決定について、世間に説明する準備をしていることも明らかとなった。

4月11日にアール県ディヤディン市で開催されたHDP(人民の民主主義党)植林イベントで起きたPKKとトルコ軍との衝突を受けて、アブドゥッラー・オジャラン氏がイムラル島から政府関係者とKCKの両方にメッセージを送ったことが明らかとなった。情報によると、衝突が起きた後オジャラン氏は仲介に入り、両者ともに衝突を避けるべきであり、また似たような状況が起こらないよう慎重な行動を求めた。また、ディヤディンでの衝突に関しKCKに調査を要請した。オジャラン氏のメッセージが伝えられたKCKが、ディヤディンにおいて市民と接触したPKK党員を今回の事件について追求することを明らかにした。

■「接触しないように」

ある非公式の情報によると、(PKKが)武器によるプロパガンダを行ったという政府からの非難と、また今回の事件によってHDPに対して「銃で票を集めている」と言われたことから、KCKは選挙期間中類似した状況が再びおこることのないように、トルコ全土にいる戦闘員が市民との接触を持たないことを決定した。
これにより、東、南東地方をはじめとして選挙までいかなる形でも市民と関わりを持たないこと、戦闘員は完全に姿を潜めるという方向での決定が、PKK全組織に通達されはじめた。いろいろな活動で地方での市民と関わりを持っていたPKKも今回の事態を受けて完全に撤退し、この決定が厳密な形で実行されることが明らかとなった。

■KCKが宣言

KCKが姿を潜めるとの決定が下された後、KCKがこれらについて布告を出すことが明らかになった。KCKは会見を準備しており、今後いかなる衝突にも関わらないこと、地域で同様の事態が起きないよう、挑発行動の芽を摘むことが述べられる。また、選挙期間中において挑発行為が見られるが、そのための防止対策を講じたことに言及される見込みだ。

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:37340 )