イエメンのイラン大使館近くにミサイルが着弾
2015年04月20日付 Jam-e Jam 紙


 イラン外務省アラビア・アフリカ局のホセイン・アミーレ・アブドッラーヒヤーン局長は、本日(4月20日)午後、ロケット弾もしくはミサイルがイエメン首都サナアにあるイラン・イスラム共和国大使館の近くに着弾したと発表した。

 アミーレ・アブドッラーヒヤーン局長は、イラン国営放送の個別取材に対して次のように述べた。「たいへん遺憾ながらロケット弾もしくはミサイルが、サナアにあるわが国大使館から数メートルの地点に着弾し、大使館の窓ガラスが割れた。幸いなことに大使と大使館員に怪我はなかった。」

 同氏は、「この事件後にテヘランのサウジアラビア代理大使を外務省に呼び出し、抗議文書を手渡し、外交官と外交の場の保護に対して国家の義務を果たすようサウジアラビア当局に正式に抗議した。」と続けた。

 同氏は、次のように警告を発した。「サナアのわが国大使館がその活動を続ける予定であること、イエメンにおけるわが国大使館の外交活動に困難を生じさせることになる出来事がいかなるものであれ、その直接的な責任は、イエメンを侵害している国家としてサウジアラビアにあることをはっきりと伝えてある。」

【イエメンに関するイラン案をすべての国に送付】

 同局長は、今日のイエメンの危機を解消するためのイランの政治的解決案をすべての国家の外相に送付したと述べた。

 同氏は、イエメン危機解消のためにイランが作成した4項目の解決案の趣旨を説明しながら次のように述べた。「2日前[イランの]外務大臣が国連事務総長宛てに送付したこの解決案は、[交渉の]テーブル上にある唯一の政治的解決案である。というのも遺憾ながら、いくつかの国々がサウジアラビアのイエメン侵攻に共に参加しているか、政治的宣伝を支持しているからである。」

 更に彼は「関係国の内には、この侵略に対し沈黙を守っている国もある。しかしこの状況に反対を表明しながらも、何ら解決案を持たない国が大多数だ。」と述べた。

 アミーレ・アブドッラーヒヤーン局長は、わが国の政治的解決案の趣旨について触れ、次のように述べた。「この解決案の最初の項目は、サウジアラビアによるイエメンへの全侵攻計画の即時停止であり、次項は、イエメンの人々のために人道上必要な支援物資の送付である。それというのもこの侵攻と女性や子供の区別なく非戦闘員に対する広範な殺害に続いて、人道上の災禍がイエメンに降りかかっているからである。第三の項目は、イエメンのすべての集団を国民との対話のために交渉のテーブルに招くことである。そして第四の項目は、同国における国民の和睦による政府の設立と政治的手続きの補完についてのものである。」

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( 翻訳者:kashti )
( 記事ID:37366 )