レバノン:アルメニア人虐殺、平行線たどる100周年
2015年04月25日付 al-Hayat 紙

デモに集まった人々(Ali Sultan)
■レバノンのアルメニア人、「虐殺」を追悼:求めるのは復讐ではなく認識と補償
【ベイルート:本紙】
昨日、レバノンのアルメニア人は、老若男女問わず街頭に出て、大規模な行進を行った。同行進は、オスマン朝による彼らの祖先の虐殺から100周年を追悼するものであった。トルコ政府は、その虐殺の事実を認めていない。行進では高い声が上がり、ブルジュ・ハムードの市立競技場で演説がなされ、アルメニア人はかつての虐殺を「忘れることはない」と確認した。アンティオキア教会の鐘が鳴り、人々は追悼のための祈りを捧げた。
アルメニア使徒教会キリキア総主教、アラム1世ケシシアンが、「150万人もの殉教者の慰霊」の礼拝を、キリキアのアルメニア正教会で執り行った。またレバノン政府は、このメモリアルを重視し、私立および公立の学校を休みとした。
ケシシアン総主教は、一部殉教者の遺骨を含め、追悼記念碑の前で、大臣、議員、外交団関係者が参列する中、「正義を求む」と題した説教を行った。そして、次のとおり述べた。
「アルメニア人殺戮から100年が経ち、我々は、我々の復興を確信する世界とトルコの前に佇み、世界中のアルメニア人の生命に新しい夜明けが照り輝いていることを繰り返し述べる。100年後、アルメニアは、完全なる独立国家として、また国際社会の中でその地位を獲得するアルメニア人共同体のために、世界の地図に残っている。虐殺を認めさせる我々の闘いは易しいものではなく、いまだ終わっていない。100周年は、虐殺を思い出させると同時に、全てのアルメニア人に、正義と、人間の尊厳及び権利のために果たす義務を改めて示すものである」。
(後略)
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( 翻訳者:廣瀬奈美 )
( 記事ID:37380 )