総選挙予測、4つのシナリオ
2015年04月30日付 Milliyet 紙


過去50年間の選挙の中で最も重要な選挙の結果を皆が見守っている。これは得票率から予測する、6月8日の朝、我々がどのように状況に直面するかについての4つのシナリオと、それによって起り得る4つの結果である。

ラディカル紙のムラト・イェトキン記者は「これが得票率による選挙後のシナリオ」という見出しで選挙のシナリオと結果を書いた。
以下はその記事の一部分である

選挙予想では、HDPが10%を超える確証はまだない。
しかし、インターネットで得られる票によって議席数を想定し、それによるシナリオを起草した現実性のあるシミュレーションや、同類の予想プログラムは存在する。

3人の若いデータサイエンティスト、アマチ・ヘルダーデレン氏、エセル・アイギュン氏、そしてデニズ・ジェム・オンドゥイグ氏は共同で、この分野の人間からすればまったく悪くないあるシュミレーションプログラムを製作した。

これが出す結果は、決定的な意見をもつためではなく、皆さんが自身の意見を持つために利用することができる。つまるところ、これはひとつの選挙だ。投票箱から何がどう飛び出すか、最後まで分からない。

しかし、本当に選挙後のトルコ政治のシナリオ作りに影響力をもつ結果が出るかもしれない。

次に挙げるのがいま最も興味を持たれている4つのシナリオだ。前回・前々回の選挙を参考にしてCHPが26%、MHPが14%獲得するとして行われた予想では、以下のように描くことができる。

1.HDPが10%獲得し、CHPとMHPとHDPの中うち二つが票をそれぞれ増やせば、AKPの得票率が42%ほどに近づく。これにより276議席を獲得して連立なしの単独与党を立てることが不可能になる。

2.HDPが10%を獲得すれば、CHPとMHPの票が全く増加しなかったとしても、AKPがエルドアンの求める憲法を(議会を通過するかは置いておいても)国民投票へ持ち込むための330票を得ることは不可能になる。

3.HDPが10%に達しない場合、AKP政権不成立のためにはCHPが30%以上、MHPが20%近くを獲得することが必要となるが、現在まで発表された信憑性のあるアンケートはこのような結果を示していない。

4.HDPが10%に達しなかった場合、(また、HDP、SP+BBP、その他の党の合計が7%を上回るという現実的な想定をもとにすると、)CHPとMHPの票が全く増えなかったとしても、AKPが330議席を獲得し、エルドアンに最高権力を与えることは不可能のように見える。

この構図からわかる結果がある。
1.HDPの状態はまだ浮遊しており、確かなシナリオを立てることはできない。
2.HDPが10%に達すればAKPの得票率は42%以下に下がることになり、単独政権を立てることはできないことを意味する。
3.この構図下でHDPが10%に達するだけでは十分ではない。CHPとMHPもそれぞれ26%、14%以上を獲得することが必要である。
4.HDPが最低得票率を超えても超えなくても、AKPの得票率が45%以下になれば、エルドアンに最高権力を与えないことを意味する。

他のシナリオはあるのかとお思いだろうか?それならば、ご自身の予想によってwww.cilekagaci.comにアクセスし、ご自身でそれを見つけてみてください。

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( 翻訳者:竹田史佳 )
( 記事ID:37418 )