税関職員収賄逮捕、ブルガリア国境に15キロ貨物トラックの列
2015年05月02日付 Radikal 紙


ブルガリアのカピタン・アンドレエヴォ国境門で行われた賄賂調査において35人の税関職員が身柄を拘束された。人員不足に陥ったカプクレ国境門では、15kmに渡る貨物トラックの列ができた。

トルコ各県で積載した輸出商品をヨーロッパ諸国に運ぶためにカプクレ国境門へ来た貨物トラックは、15kmにも及ぶ列を成した。カプクレ国境門の関係者はトルコ側では全く問題がなく、長蛇の列はブルガリアのカピタン・アンドレエヴォ国境門で行われた賄賂調査作戦の結果、35人の職員が拘束されたことによるものであると述べた。

輸出商品をイスタンブルからドイツに運ぶために出発し、3日前にカプクレ国境門の列に加わったと話す貨物トラック運転手のナームク・ケマルさん(40)は、寝不足で空腹、喉が乾いた状態で順番を待つのにうんざりしていると語った。
ブルガリアの全国境門を通過する際に長年賄賂を渡していたこと、またそれに慣れきっていたと語る貨物トラック運転手暦14年のナームク・ケマルさんは次のように続けた。
「賄賂はブルガリアだけでなく、セルビア、ルーマニア、ドイツまで、通過する全ての門で渡している。国境門の役人はトルコ人を見ると、ある門では10、ある門では20ユーロといった具合に金額は違うが、通常賄賂を受け取っていた。我々トルコ人トラック運転手が賄賂でヨーロッパを養っている。賄賂を渡すことには飽き飽きだが、渡さないと通してもらえない」

ポーランドに向けて木曜日にイスタンブルを出発し夕方カプクレ国境門につき、10キロの列に加わったというギュレル・オゼンさんは、「順番を待っているが、この付近はどこも空き地や畑しかない。空腹だし、喉も渇いたままここで待ちつづけている。食事をできるレストランや用を足す施設もない。列が進んで順番を抜かされないようにと寝ることもできない。ひどい状態だ、何か解決策がないといけない」と語った。

関係者によると、ブルガリアからトルコへ入国希望のトラックも長蛇の列になっているという。

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( 翻訳者:入口 愛 )
( 記事ID:37428 )