ケナン・エヴレン元大統領、死去
2015年05月09日付 Milliyet 紙


9月12日軍事クーデターの首謀者として知られる、第7代目大統領ケナン・エヴレン氏が死去した。エヴレン氏は享年98歳で、9月12日クーデター後裁判にかけられ終身刑を宣告された第17代目参謀総長として歴史に名を残した。

 第7代大統領ケナン・エヴレン氏は、アンカラ・ギュルハーネ軍医学校(GATA)で治療を受けていたが、98歳で死去した。

 エヴレン氏が大統領という身分故、全ての大統領に適応される公式の国家儀礼により国葬されることが予想される。エヴレン元大統領は、クーデターの刑罰が確定していないためトルコ軍(TSK)から除籍されず、階級が兵卒身分に降格されていないが、9月12日クーデターによって終身刑を宣告された第17代目参謀総長として歴史に名を残した。

 ケナン・エヴレン元大統領は1918年に生まれ、2009年8月4日にアンカラ・ギュルハーネ軍医学校(GATA)で治療を受け始め、2009年8月11日腸の手術を受けた。元大統領は退院後、2012年3月以降強烈な腰痛と背痛を訴えGATAに再び入院した。

■3年間入院していた

 エヴレン元大統領は2012年から死去までGATAで脳・心臓病学の基礎科学科で治療を受けていた。元大統領の健康状態について、本人の高齢に関わって近頃重大な問題が発生していたことが明かされた。

エヴレン元大統領は時々意識不明になり、集中治療を受けていた。元大統領は妻のセキネ・エヴレンさんを亡くしていたが、ネバハト・シェナイ・ギュルビトさん、セマハト・ギュライ・エブレンさん、ミライ・エミネ・ギョクスさんという名の三人の娘がいる。家族は元大統領の容態が悪化したために5月9日に病院に呼び出された。

■エヴレン元大統領の健康状況の推移

エブレン元大統領は1993年以降経験した重大な健康上の問題は以下だ。
 *1993年にアメリカで前立腺がんのため手術を受けた。
 *1998年にGATA心臓血管外科基礎科学科に入院し治療を受けた。
 *2002年に行われた検査の結果として心臓の冠動脈造影検査した。
 *2005年に左耳にがん細胞を確認し治療を受けた。
 *2009年に肺の問題が肺炎を引き起こすとしてイズミル軍病院で治療を受けた
 *2009年8月に腸の手術を受けた。
 *2012年3月以降に高齢ゆえに発生する諸症状を原因にGATAで治療が始まった。

 ケナン・エヴレン元大統領に関し裁判が行われ、終身刑を宣告した裁判所に送られた2012年付けの報告書では「ここ2年に受けた大手術の悪い副作用と現在の疾患が生活の質を落としていて、主に自宅内で生活する必要があった。この容態に加えて(2012年当時)95歳の高齢で、毎日12-17錠のカプセル錠剤を使用しなくてはならず、継続的な看護を必要とし継続的に個人的な看護師に看護されて生活を続けている」と記述されていた。

■国家墓地に埋葬する必要がある

 エヴレン元大統領は9月12日クーデターのためにかけられた裁判で、終身刑を宣告されたが、最高裁での控訴審理は続いていた。エヴレン元大統領は参謀総長と大統領の両職にあったため、埋葬前に葬儀の祈りの際に国家の儀式が行われる予定だ。もし家族の反対にあわず、反対する遺言が遺されていなければ、国家墓地に埋葬される必要がある。

■トイレに行った折に病状が悪化

 本紙が手に入れた情報によれば、エヴレン元大統領は7日の朝方、病院のトイレに行った際に足を捻挫し、尻にひびがはいった。これがエヴレン元大統領の別の諸症状を引き起こした。エヴレン元大統領はこのため集中治療室に入り人工呼吸器を装着した。しかし医師たちの懸命な努力にもかかわらず、救えなかった。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:37473 )