日本人旅行客の足遠のく
2015年04月25日付 Hurriyet 紙


トルコにやってくる日本人旅行客の数が落ち込んでいる。最大の落ち込みを示しているのはカッパドキアである。この地にやってくる日本人の数は昨年比30%減。旅行業界の代表者らは、この理由としてIS(イスラム国)への恐怖が影響を及ぼしていると述べている。

何年もの間カッパドキアを、夏冬問わず訪れる日本人旅行客は、ISへの恐怖のため、この地への足が遠のき始めている。数か月前に、ISにより日本人ジャーナリストが殺された後、カッパドキアを訪れる日本人旅行客の数は、最初の2か月で30%減少した。この数はトルコ全体で9%になる。2012年に20万2千人の日本人旅行客がトルコにやってきた一方で、2014年にはトルコを訪れた人の数は17万人に後退した。

■今年後半は取り戻す

日本人旅行客だけをみると、2,3月はひどかったと指摘するトルコホテル連盟副会長で、カッパドキア観光ホテル経営者協会理事会メンバーであるアフメト・トク氏は、「イスラム国が日本人ジャーナリストを殺した結果、日本人旅行客にイスラム諸国への渡航注意がなされた。日本人旅行客はネヴシェヒル、カッパドキアにとってとても大きな重要性を持っている。カッパドキアを訪れる旅行客をランク付けした場合、日本人は第一位を占めている」と述べた。4月にはわずかながら回復が見られていると指摘するトク氏は、「夏になったら、人々は海岸部に押し寄せる。そのため(カッパドキアへの)観光客は少し減少するかもしれない。しかし今年後半以降、日本人旅行客の数において、回復がなされるであろう」と述べた。

■心配しないように

およそ一か月半前に日本でいくつかの会合をもったと強調するトルコ旅行業者協会(TURSAB)の会長バシャラン・ウルソイ氏も、「心配する必要はないと、彼らにアドバイスをしました。IS(イスラム国)に関連してトルコでは何ら問題は起きないということを彼らに説明しました。先月日本人旅行客の数に回復が見られた。しかしまだやってくるいくつかの飛行機に空席があるとは言えますが」と語った。
これ以外にカッパドキアへ何度もやってくる旅行客へ、様々な事柄を提供する必要があると強調するウルソイ氏は、「日本人旅行客数の減少をくい止め、さらに増加させるために、我々はいろいろ努力している。日本人に様々な行先を提示する必要がある。この問題に取り組んでいる。日本人旅行客をイズミルやガーズィアンテップへよぶ必要がある。特に我々の食文化を紹介する必要がある」と述べた。

■カッパドキアへお酒を飲みにやってきている

カッパドキアでは内外の旅行客約250万人をもてなしているとするアフメト・トク氏は、「カッパドキアには2万5千床の宿泊可能ベッド数と、300のブティックホテルがある。ブティックホテルの多くは岩を削り、石造りの家である。1000ユーロ近い部屋さえ提供している。4月の稼働率は80%である。よい稼働率であった。しかし日本人旅行客数の減少があり、我々は心配している。この一、二か月はもっとも多くの予約がある月であった。一方で北欧の国々からの旅行客は増加がみられる。彼らはと言えば、カッパドキアで非常に多くのアルコール飲料を購入している。彼らの国ではお酒はとても高いので我が国の(お酒の)価格は、(彼らの要望に)ピッタリなのだ」と話した。研究によれば、2012年にカッパドキアへやってきた旅行客の100人当たりのうち7人(7%)は日本人旅行客であったが、2014年にはこの数値は2.4%にまで減少した。プチホテル協会/カッパドキア研究グループが行った研究によれば、カッパドキアは2014年トルコを訪れるすべての外国人旅行客の3%を受け入れている。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:37538 )