ブルサ諸自動車工場スト、5つの問い
2015年05月20日付 Hurriyet 紙


トルコは数日来ブルサの自動車工場労働者らのデモの話題で持ち切りだ。労働者、政府、労働組合連合によって行われた説明は、毎日デモの動きに関する新たな疑問符を生み出している。ブルサからのニュースを集め、読者のみなさんのためにその後の経過をまとめた。労働者はなぜデモに行ったのか?要求は何なのか?今後何が起こるのか?すべての答えを以下の記事から見るけることができる。

トルコ鉄鋼連合に所属し、ブルサで働くルノー社員は5月14日木曜の夜、賃上げを要求するデモを行い、業務を行わなかった。翌日TOFAŞ社社員も似たような理由でデモを行い、生産を停止させた。

トルコ鉄鋼連合に所属する社員が、Bosch社の工場では鉄鋼連合と行われた労働協約の結果、彼らよりも賃上げ率が高かったと証言。TOFAŞ社は同様の賃上げ率を要求。ルノーや他の部品サプラヤーにおいても、デモを行う労働者約12000人が、Bosch社で働く労働者が今後3年間60%の賃上げがなされると述べ、同様の賃上げを求めている。労働者たちは権利が十分に守られていないと考え、トルコ鉄鋼連合に反発を示している。

トルコ鉄鋼連合はというと、Bosch社社員は、年始に署名した労働協約の対象とならないこと、このため別の契約に署名していると述べた。連合は以下のように説明をした。「ルノー社で働く我が組合員は、私たちが署名した、そして約8か月間適用されてきた労働協約が存在するにも関わらず、私たち連合に(Bosch社社員のために行われた)賃上げが自身にも反映されることを要求している。連合はこれが法的に不可能であること、しかし彼ら自身に次の契約においてグループの間におけるこの差異を無くすことを約束した」

アリ・ババジャン副首相は6月7日の国会議員総選挙を控えていることを述べ、「デモがこの時期に発生したことは問題である」と発言。メフメト・シムシェキ財務大臣は「ストライキをすることは皆の権利である。しかしストが長引く場合には皆が損をする。雇用者、業界、そして労働者もだ」と述べた。

今後何が起こるのか

ブルサで始まったデモの後フォード・トルコにおいても自動車部品が届かないため生産が今日(2015年5月20日)ストップした。先日ミュニル・カラオール・ブルサ知事はルノーおよびTOFAŞの労働者と話し合いを行った。しかし和解には至らなかった。デモに参加した労働者の代表であるトルコ鉄鋼連合は、「問題が対話をもって解決されるため、必要な努力がなされ続けることを強調した。連合、労働者及び政府から今後出される説明に注目が集まっている。デモがいつ終息するのかに関しては現在まったく説明されていない。

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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:37565 )