サウジアラビア・メガシティ、2035年完成へ
2015年05月27日付 Hurriyet 紙


1000億米ドル規模の投資が予定される「アブデュッラー王の経済都市」計画。このプロジェクトが完成すれば、地域における物流と製造の中心地になるとされている。

サウジアラビアのメガシティ計画「アブデュッラー王の経済都市」は、1000 億米ドルをかけて2035年の完成が目指されている。プロジェクトを請け負ったエマール・プロパティーズのCEOファフド・アル・レシード氏は、ヨルダンで開催された世界経済フォーラムの会議で発言し、メガシティが完成すれば地域の物流・製造の中心地になるだろうと語った。プロジェクト最大の関門は最初の着工だと話したアル・レシード氏は、KAEC(King Abdullah’s Economic City)と称される「アブデュッラー王の経済都市」計画について、特に紅海に面する国々が恩恵を受けるだろうと述べた。

エマール・プロパティーズは、ドバイにある世界一高い超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」を建設している。

アル・レシードCEOは、「人々が思わず投資したくなるようなものを作ります。私たちは付加価値を生み出し、投資に見合ったリターンを手にすることをお約束します」と続けた。

■「地域における商業と物流の中心地」

サウジアラビア政府も、雇用創出や経済の原油収入への依存度の軽減の観点から、メガシティプロジェクトを重視する。2006年に初めて発表されたプロジェクト概要では、メガシティはサウジアラビアの商業の中心地ジッダの北100kmに建設されるとされている。

プロジェクトが完成すれば、メガシティには工業地区以外に病院や学校が置かれ、街の人口は200万人に到達することが目指されている。同時に、港湾都市として計画された同プロジェクトのもう一つの目標のひとつに、メガシティが世界で10本の指に入る大きな港を持つことも挙げられている。

エマール・プロパティーズのアル・レシードCEOは「世界中の交易のうち23%が紅海を経由している」とし、プロジェクトが完成すれば、サウジアラビアのみならず、紅海に面するスーダン、イエメン、エジプトなどの国々にとってもプラスになるだろうと話す。

また今のところ街に3000人が暮らしているとし、プロジェクトによって7000人の雇用が生まれ、工業地区にはすでに100社以上の企業が進出を決めたと話した。

メガシティで既に活動を始めた企業の数は9社。20社が会社施設の建設を進めている。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:37646 )