衛星放送、沈黙の殺人者(5)
2015年05月06日付 Jam-e Jam紙

衛星放送中毒

 心理学者のアリーアスガル・アスガルネジャード=ファリード博士はこの問題について、「多くの家族が直接、間接に巻き込まれ、自らの生活がその影響下にあるもの、それは生活のなかでの衛星放送の存在であり、衛星放送が彼らの生活に対して及ぼしうる影響力である」と指摘する。

 同氏は、〔衛星放送の〕各チャンネルが〔視聴者に〕提示しようとしている主なテーマとは、「不法な〔男女〕関係」と「暴力」であるとの見方を示した上で、この点について次のように言っている。

ときに私は社会や相談会などで、衛星チャンネルを視聴することが及ぼす影響について目の当たりにすることがある。こうした映画を観ることは、生活を共にする家族の成員たちに対して、一人間が盛ることのできる最悪の毒以上に、中毒症状をもたらし、暴力をふるうものとなるのではないかと、私には思われる。

 アスガルネジャード=ファリード博士は、外国にいる者たちは私たちの成長や向上のために映画を制作しているわけではないと指摘した上で、次のように言う。

しっかりとした調査に裏付けられた数々の証拠によれば、こうしたドラマのなかには制作国やヨーロッパ諸国においてですら、放映の許可が得られておらず、それを放映すると罪に問われてしまうようなものもある。そうしたドラマをめぐっては、視聴者が制作者を訴えることができ、「この映画によって子供の精神に悪影響が生じた」と言って、彼らを告発して、賠償金を手に入れることもできるのである。

〔‥‥〕

 番組に出演したこの心理学者は、さらに次のように指摘している。

衛星放送チャンネルで放映される映画で提示されているテーマには、年長者には許されるものも多い。しかし青少年にとっては、ほんの些細な刺激も影響が及んでしまうのである。

 同氏はこうしたチャンネルが社会に及ぼす影響について触れ、次のように話している。

残念ながら、〔衛星〕メディアは視聴者に独自の考え方を示しており、そのことが原因で〔家族の〕不和や〔夫婦間の〕不誠実の遠因となるものが生じてしまっている。それは間違いなく、長期的に見て一つの悲劇と言えるものである。〔衛星放送は〕まず最初にこうした状況の影響下に置かれた人間を中毒にさせ、次にその人物を愛するすべての人を苦しめてしまう。親愛なる同胞のみなさんに言いたいのは、自分が摂っている「精神の食事」にも注意を払ってほしい、もしこの食事にゴミや不潔なものがあるのに気がついたら、そこから身を遠ざけてほしい、ということである。


Tweet
シェア


この記事の冒頭に戻る
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:MS)
(記事ID:37652)