中東ビスケット輸出激減、労働者自宅待機多数
2015年06月03日付 Hurriyet 紙


昨年270億ドルの輸出を行ったビスケット・菓子類製造業者は、中東での戦争のために今年は深刻な損失に直面している。大手メーカーは、損失を他国への輸出で賄う一方、中東へ重点的に輸出を行ってきた企業は、労働者を無給のまま自宅待機させ始めた。企業の代表者は「もし状況が改善しなければ、労働者を解雇する可能性もある」と述べた。

シリア、イラク、イエメン、リビア、エジプトといった国々で生じている戦争状況は、トルコのビスケット・菓子類産業にも打撃を与えている。特にカラマンで稼働しているビスケット製造工場は輸出市場で発生している問題のために労働者を自宅待機させざるをえなくなった。国内市場でもドル価格上昇により売上が落ちたと言われる中、一部企業では生産量が25%減少した。

■店舗の閉鎖

シムセクビスケット社の経営者であるエロル・シムセク氏は、毎年6月以降の需要低下によって生産量が減少し始めるとし、「今年は、昨年と違っ て5月初旬から生産量を減少する必要があった。輸出市場では戦争の発生のために売上高が落ちた。昨年5月と比べ売上高は25%減少した」と述べた。

シムセク氏は、この問題が長期間続く場合、労働者を解雇する可能性があると強調し、「ドルとユーロの為替変動が激しいために輸出品の価格をまったくうまく設定できない。学校が夏期休暇に入ることで国内市場も一層停滞していくだろう。できるだけ早くこの困難を克服できるよう願っている。国内市場のコストも日々増加している。 選挙後には一部是正がおこなわれるよう期待している」と述べた。

■300人の従業員が自宅待機

カラマンで生産を行っているビファ・ビスケット社社長のムスタファ・プナルバシュ氏は、特に製品を輸出する中東市場が戦争状態であるために輸出が15%下落したと述べ、「夏の数ヶ月はこの状況が続くことが予想される。しかし全ては一瞬の間だった。5月から300人の従業員が自宅待機している。どの国に輸出しようともその国で問題が発生する。ドルの為替上昇が輸出の低下に大きな影響を与えている」と主張した。

■政府間に愛が無い

穀物・豆類・油糧種子製品輸出組合会長のゼケリヤ・メテ氏は、中東諸国で発生している戦争状況の他にトルコの外交政策のせいで輸出が減少していると主張し、 トルコと隣国や中東の他の国々との間で問題が発生しているのが輸出下落の大きな原因である。きっと各国の庶民はお互いを愛しているが、政府の間にこのような愛は無い。トルコが問題を抱えている諸国は我々の輸出品に対し絶えず通常の関税規定以上の障壁を設けている」と述べた。メテ氏は、昨年の部門では270億ドルの輸出を実現したと述べ、「今年は250億ドルほどになるだろう」と話した。

■大企業は他地域でも販売する

メテ氏は、トルコで生産を行う多くの企業が輸出に関して問題を抱えていると強調し、「トルコで最大のビスケット・チョコレート製造業者もこの状況の影響を受けているが、カラマンにいる生産者はもっと影響を受けている。なぜなら、カラマンの生産者にとって中東が最大の市場だからである。他の大きな製造業者も中東輸出で問題を抱えている。しかしながら、彼らは世界の多くの場所へ製品を輸出すれば状況はいくらかよくなるだろう。なるべく早く関係国との間にある問題を解決する必要がある」と述べた。

■最も影響を受けたカラマン

メテ氏は、中東で発生している状況からカラマンのビスケット工場が最も影響を受けたと指摘し、「なぜならそこにある工場の製品は中東諸国に輸出しているからだ。トルコは輸出する製品に1kg当たり平均1.5ドルの利益を得ている。しかし、ビスケットのような製品は平均1kg当たり3ドルである。このような市場を失わないために動く必要がある」と述べた。メテ氏はアフリカ諸国へもまた輸出がかなり減少しているとし、輸出企業がその地域の国の仲介業者を失い始めていると述べた。

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( 翻訳者:八木美保 )
( 記事ID:37707 )