アタキョイ埋め立て、1日24時間継続中
2015年06月04日付 Hurriyet 紙


アタキョイで140k㎡の範囲で海上に埋め立てが行われつつ建築中の「巨大ヨットハーバープロジェクト」のためイスタンブルは一般的に言われる「キャンペーン」を始めた。プロジェクトの埋め立て材料のため、その埋め立て予定地にアタシェヒルを含むアナトリア側(アジアサイド)の諸地区で続いている建築現場から24時間絶えず埋め立て材料が運ばれてくる。マルテペ港には(廃棄物の)集積用地が作られた。ここに廃棄された掘削廃棄物はトラックに積まれ、船でアタキョイへ運ばれている。

アタキョイ沿岸地域で140k㎡にわたって行われている海上埋め立て事業のために必要な掘削物は、アナトリア側(アジアサイド)で建設事業が続く建築現場により確保されていることが明らかにされた。アタシェヒル、キュチュクヤル、マルテペ、カルタル及びウスキュダルのようなアナトリア側(アジアサイド)の各区から運ばれてくる掘削廃棄物は、トラックでまず初めに、マルテペで昨年完成した埋め立て地にある港に運ばれている。トラックで運ばれてきた掘削廃棄物は港に設けられた集積用地に収められる。ここで岩石、小石そして砂に分別されている。港に設けられた集積用地にある掘削物は重機でまたトラックに戻される。トラックは停泊中の船に順番に乗船する。船に積まれた掘削物を載せたトラックはアタキョイにある埋め立て地に運ばれる。24時間稼働中のマルテペにある港には夜の時間帯にも掘削物を載せたトラックの往来が続いている。周辺がフェンスで囲まれた集積用地には、関係者以外の立ち入りは許可されていない。


■一回の入港に100リラ

強固な安全対策がとられている港で掘削物を運ぶトラックの運転手らはイスタンブルのアナトリア側(アジアサイド)の各地で続く建設工事で出た掘削物を港に運んだことを話している。掘削廃棄物を運んだあるトラック運転手は「二日間、キュチュクヤルで続いている建設工事から出た掘削廃棄物を港に運んでいる。港に作られた集積用地に廃棄物を置いてきている。その後一日にもう3,4回やっている。毎回入港のため会社側は集積場に100リラ払っている」と話した。港にある集積用地の責任者も「ここに運ばれる掘削廃棄物は少し前までアタシェヒルにある金融センターの建設現場から来たものであった。しかしそこでの掘削作業は終了した。そしてやはりアタシェヒル地域の他の建築現場から掘削物が運ばれている。マルテペからもカルタルからもトラックが来ている。アナトリア側 (アジアサイド)の非常に多くの地点からこの集積用地にトラックが来ている」と述べた。

■マルテペ埋め立て地もアタシェヒルから

建設時に議論を引き起こしていたマルテペにある埋め立て地でもアタシェヒル金融センターの建設現場から出る掘削廃棄物が使われていた。2013年9月20日に ヒュッリイェト紙に「道を困難なものとした」という見出しで掲載された記事でアーアオール会社グループCEOのハサン・ルフバル氏は以下のような発表を行った。「金融センターの建設現場だけで一日に2000~2100もの掘削物を載せたトラックが行き来している。この建設現場だけで合計800万㎥もの掘削物が出る。今現在までに500万㎥ものの掘削物が出ている。建設現場から出た掘削物のうち170万㎥はマルテペにある埋め立て地に注がれた。」

■アタキョイのために質疑提案

ヒュッリイェト紙が6月2日に取り上げた「アタキョイ半島」という見出しの記事に関し、CHPイスタンブル選出のウムト・オラン国会議員はアタキョイで沿岸を埋め立てるかたちで進められている「巨大ヨットハーバープロジェクト」に関して質疑提案を行った。「マルマラ海」を埋め立ててヨーロッパサイドとアジアサイドを結合させるというような狂ったプロジェクトはあるのか」と質問したオラン国会議員は、新しく埋め立てられる場所と共に海が600m以上遠くなることによって地域住民が経験するであろう物理的、精神的喪失、及び引き起こされるであろう環境問題がどのように防がれるのかが明らかにされるのを望んだ。オラン国会議員は首相に返答を求める質問を向け、トルコ大国民議会議長府にに今日文書として提案書を提出した。提案書には以下のように書かれていた。「マルマラ海」の埋め立てはいつ終わるのか。沿岸地域における景観はなぜ絶えず変えられているのか。これに誰が許可をあたえているのか。アタキョイを含め我々の街でこの種の根本的な変更がなぜ初めに市民の意向を省みずに秘密裏に行われているのか。巨大ヨットハーバーという名の下に海を埋め立てて開拓される140k㎡にわたる土地に、アパートメントホテルの建設許可が与えられたという情報は本当か。」

■固有の岩石を使用するべき

関係者から得た情報によるとアタキョイで行われている埋め立て事業のために89万㎥もの掘削物が必要である。バクルキョイ区の関係者らはこの種の埋め立て地のうちたったの10%が建設工事から出た掘削物によって埋め立てられていることを述べた。埋め立て地の残りの部分はというと海の埋め立て事業で使われた岩石によって行われる必要性を述べた。

■プロジェクトの説明が今日行われる

アタキョイで海を埋め立てて建設されている「巨大ヨットハーバープロジェクト」の説明が今日行われる。実施される説明会にその地域への投資家であるDATİ投資ホールディングス株式会社の取締役会のメンバーで、社長のギョクハン・クラン氏も参加する。メディア関係者らに届けられた招待状には以下のように書かれていた。「イスタンブルが世界有数の観光の中心地のうちの一つであることに大きく貢献するであろう「イスタンブル観光センター」の一環として「巨大ヨットハーバープロジェクト」が実現します。」

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( 翻訳者:満生紗希子 )
( 記事ID:37719 )