HDPディヤルバクル集会で爆発、2名死亡
2015年06月06日付 Milliyet 紙


HDP(国民の民主主義党)のディヤルバクル集会でHDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首が演壇に登ろうとする際、連続して起こった2度の爆発で2人が死亡、100人以上が負傷した。亡くなったのはラマザン・ユルドゥズさんとレムズィ・イペキさんだと分かった。

治安部隊が現場で行った最初の調査ではキャンプ用シリンダーの中に爆弾が入った装置が爆発したと確認された。

関係者は爆発したシリンダーの中に何百もの金属球があり、強力な爆発物が使われたと述べた。

■ハライを踊っていた

イスタスィオン広場で行われた集会には何時間も前から人々が集まり始めた。集会場所に近いスメル公園で人々がピクニックをし、ハライを踊っているのが見受けられた。集会場所に多くのトルコ国旗があったことも注目を集めた。

集会場所にいた何万人もの人々がステージでの話を興奮とともに見守った。HDPのディヤルバクルからの候補者たちが順番に演説を行い、イムラル派遣団のメンバー、イドリス・バルケン氏の番が来た。

ヌルセル・アイドアン氏の演説の後、バルケン氏の演説が続くなか、17時50分頃にオフィス街に通じるイスタスィオン通りの裏で大きな爆発音が聞こえた。ステージの目の前でアナウンスが流れるなか、2度目の非常に大きな爆発が起こった。爆発はステージの約20~30メートル手前で起こった。

■警察はガスを使用

爆発の影響で人々が吹き飛ばされるのが見受けられた。爆発はデミルタシュ共同党首が演説を行おうとステージに出る準備していた際に起こったことが注目を集めた。人々が押し合いながら現場を離れる一方、負傷者の元へ向かう救急車用の通路が作られた。負傷者たちは救急車に担ぎ込まれた。

現場に着いた救急車は負傷者たちをディジレ大学医学部とセラハッティン・エイユビ病院へ運んだ。現場で一部の人々は警察に反発した。警察は捜査地点から撤退した。警察に反発した数人が道にバリケードを築いた。警察はこれに対しガス爆弾で対抗した。

■4人が死亡との情報

トルコ医師会ディヤルバクル支部長のジェンギズ・ギュナイ氏は「我々が得た情報によると爆発で4人が死亡、153人が負傷した」と述べた。DTK(民主主義社会会議)医療部会は2人が爆発により死亡、1人が転んで死亡したと主張した。

■「私たちは平和を求めている」

HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は爆発の後、会見を開き、「全てのディヤルバクル市民に呼びかける。素晴らしい集会にする予定だった。この空気を壊そうとする者がいるかもしれない。いかなる挑発も許さないでください。誰もこの茶番に乗らないでください。彼らは混乱を起こそうとしているのです」と述べた。デミルタシュ共同党首はCNNトルコに対し、次のように述べた。「熱気に包まれた集会を閉会しようとした時にこの事件が起こったことには考えさせられる。私たちは皆、次の点を強調する。私たちはトルコで平和を求めている。この爆発が起こった理由が何であれ、全国民に平静を呼びかける。」デミルタシュ共同党首は爆発の後、HDP県支部の建物に集まった群衆に対しても発表を行い、次のように述べた。

「犯人たちはこれをあらゆる場所で行おうとした。私たちを攻撃しようとした。しかし私たちが必要としているのは平和だ。その平和は必ずこの国に訪れる。爆発の後、トルコ中から私たちに電話がかかってきている。あなたたちのために祈りを捧げると言ってもらっている。この挑発に決して乗らないでください。HDPはこの挑発に屈しない。」

党首たちは攻撃を非難した。

■平和への挑発

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領:事件が選挙の2日前に起こったことは選挙に大きな影を落とした。選挙は何が何でも実施する。各政党の支持層に平静を求めなければならない。テレビの放送前にお見舞いの言葉を伝えるためにデミルタシュ共同党首に1時間電話をかけさせたが、繋がらなかった。安定と安全に影を落とそうとするあらゆる企みに備えている我が国の担当機関がディヤルバクルの事件に関する調査と取り調べも慎重に実施している。事件で亡くなった市民の ご冥福と、負傷した方々の回復をお祈りします。

■ここには汚れた手がある

アフメト・ダヴトオール首相:明らかな破壊活動や挑発、暴力事件、ここには汚れた手がある。汚れた手を見つけ出す必要がある。私たちは汚れた手に責任を問う。今は助け合いの時代だ。選挙は健全に行われなければならない。事件の裏にはAKP(公正発展党)がいるといったツイートが流れている。私たちには理性がある。選挙を控える政府がなぜこんなことをしなければならないのか。このような進展に最も影響されるのは政府だ。

■票は一つの命にも値しない

CHP(共和人民党)ケマル・クルチダルオール党首:爆発の後、デミルタシュ共同党首に電話をし、お見舞いの言葉を述べた。ディヤルバクルで起こった卑劣な事件を非難し、悲しみを表明します。負傷者の回復を祈り、皆さんに平静を呼びかけます。何百万の票も一つの命には値しないということを忘れてはならな い。

■目的は影響を与えること

ヤルチュン・アクドアン副首相:事件が明らかになってからおそらくよりはっきりしたことが言えるだろう。しかし挑発行為に頼るのは低俗だ。破壊的・批判的な発表は避けなければならない。それよりも平静を呼びかける方が意味があると思う。挑発行為は有権者の考えに影響を与えることが目的だ。

■爆発は変電所に起因するものではない

タネル・ユルドゥズ・エネルギー相:変電所の調査で、この爆発は変電所が原因となったものではないことがはっきりした。同時にセルと呼んでいる変電所の内部にはいかなる荒らした跡もなかった。つまり爆発の瞬間、この変電所は電気が通っていたということだ。そこには問題なかったと言っている。私に送られてきた5枚近い写真では変電所に関連する爆発は見受けられない。

■シリンダーが原因との情報

メフディ・エケル食糧農業畜産相:爆発の結果、2人が亡くなった。100人以上が負傷したことが分かっている。この攻撃は民主主義に対する攻撃だ。激しく憎み、非難する。亡くなったのはラマザン・ユルドゥズさんとレムズィ・イペキさんだと分かった。変電所の建物の前で爆発が起こったが、これは1つのシリンダーが原因となったという情報がある。50メートル離れたところで2度目の爆発が起こっている。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:37731 )