テクノロジーの選挙!
2015年06月08日付 Milliyet 紙

選挙活動においても、また選挙結果発表においても、我々はインターネットとソーシャルメディアの影響が再び目の当たりにした。選挙結果を追う際にも、インターネット使用が記録を打ち立てた。固定およびモバイルでのインターネット使用がピークを迎えた。


トルコは総選挙をまた一つ終えた。競争が激しくなったこの選挙においてインターネットとソーシャルメディアがより重要になったことが分かった。国会議員候補らは、伝統的な経路から行ったのと同様に新しい世代の媒体からもしっかりとした形で選挙宣伝を行った。有権者たちも他の人々に影響を与えるために、ソーシャルメディアを大いに使用した。投票がなされた後、ソーシャルメディアで意見や写真を共有した人たちや、人々を投票に行くよう促した人々は、この選挙に強い影響を及ぼした。不正投票の可能性があった場所は、ソーシャルメディアから即座に発表された。

選挙結果をたどる際にも、インターネットは違いを見せた。以前は、我々は選挙結果をテレビや新聞からたどっていた。科学技術の発達とインターネットの普及によって、選挙結果を追う情報源は多様化した。(例えば)ソーシャルメディアや情報サイトの特設選挙ポータル、各党の選挙システムなど…。6月7日の選挙ではインターネットの利用が記録を塗り替えた。人々がほとんどインターネット上に釘付けになる一方、固定・モバイルでのインターネットの使用がピークを迎えた。この選挙では、各党の紹介をし、選挙結果を通知する携帯アプリの数が増えたことも見逃せない。加えて、ソーシャルメディアで、有権者の興味を引く面白いアプリを見る機会もあった。フェイスブックはトルコのために、「投票する」ボタンすら開発した・・。

■インターネットからの投票

一方、わが国では今のところ伝統的な方法を使って投票をしている。投票箱に封筒をいれるやり方で投票をした選挙が終わった。どの選挙にもあったように、今回も、インターネットあるいはソーシャルメディアから投票できるようになる夢を我々は立てていた。紙以外でも、キオスク、スマートカード、インターネット、携帯電話の方法で投票することは可能だ。世界の多くの国において例を見ることができる。エストニア・スイス・ブラジル・イギリスを含む国々は、インターネットを用いて投票することを認めている。エストニアでは、有権者がスマートカードを用いて世界のどこからでもインターネットから投票をすることができるのだ。
今日、投票機はブラジルやインドではすべての選挙で使用されている。アメリカとベネズエラもこの技術を採用している。ブラジルでは直接登録を行う電子投票機が2000年以来すべての選挙で置かれている。ブラジルのすべての候補者を電子投票シートで選ぶのだ。ブラジルでは1億3500万人に達する有権者がこのシステムを使用している。

■安全を保障することは可能

専門家はトルコでの選挙がインターネットあるいは電子上で実施可能になることに向けたインフラが準備されていることを明らかにした。選挙に遠方から参加することは今日の技術の条件において不可能なことではない。電子署名の普及により、我々は遠方から投票できる状態にある。しかしこのためにはトルコでのパソコンの読み込みが向上する必要がある。おそらく、次の選挙では、科学技術を用いた方法で投票することが可能となるだろう…。
Kobil社のウミト・ヤサル・ウスタ・トルコ支社長はすべての方向から管理することができ、かつ安全なシステムが構築されるならば、技術的に実りの多く、信頼のおける電子投票システムは可能となると述べた。また、同氏は「電子を用いた選挙では、必ず特別なスマートカード端末が必要となる。この端末が閉ざされた箱の中に設置されることが必要だ。今日の我々の投票は閉じられた封筒の形でなされている。投票をだれがしたかは明らかにならない。科学技術的なシステムにおいても投票を誰がしたのかについて記録されないようにすることが必要となる」と述べた。

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( 翻訳者:成田 健司・熱田 奈月美 )
( 記事ID:37864 )