シリアへの密入国阻止へ、国境壁建設へ
2015年06月27日付 Milliyet紙


トルコからシリアへIS戦闘員が流れていくこと、また違法な国境越えを防ぐことが出来ていないことから、国境に高さ3.5メートルの国境壁を建設することを決定した。

内務省は、シリア国境に緩衝地帯を設けるため、国境地帯の4つの県議会に対し合計2千万トルコリラ(約9億1500万円)を緊急で割り当てると発表した。対象となったハタイ県、ガーズィアンテプ県、キリス県、シャンルウルファ県の議会は行動を起こし、「緩衝地帯」設立を目指す共同プロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトで、トルコとシリア間の全長911kmに渡る国境に、トルコ・シリア両国をまたぐ形で平均高さ3.5mのコンクリートの壁が建設される。また、国境壁のトルコ側には道路が作られ、道路の背後には有刺鉄線が置かれる。安全対策として、街灯と防犯カメラも設置される。
国境では、あらゆる介入や奮闘にもかかわらず違法な国境越えを防ぎきれておらず、また身分が明らかでないテロ集団が違法な入国をしているという通報が頻繁にあることなどを受け、内務省が行動に踏み切った。

■壁と有刺鉄線

内務省の発表後、国境安全を明確に保障することを目的として、ハタイ、ガーズィアンテプ、キリス、シャンルウルファの各県議会には5月付で5百万トルコリラ(約2億2千万円)の特別予算が送られた。合わせて2千万トルコリラが各県議会に送られたことに伴い、「国境一帯における緩衝地帯」建設を目指した共同プロジェクトが開始された。このプロジェクトにより、4県の県知事が先日ハタイ県に集まった。ハタイ県のエルジャン・トパジャ知事、ガーズィアンテプ県のアリ・イェルリカヤ知事、キリス県のスレイマン・タプスズ知事、そしてシャンルウルファ県のイゼッティン・キュチュク知事は、考えられうる計画を検証したうえで、本プロジェクトの遂行を決定した。
県知事らが共同で決定を下したプロジェクトによると、緩衝地帯は3つの段階から成る。まず国境に高さ3.5m以上のコンクリート壁が置かれる。トルコ・シリア両国にまたがる形で置かれるこれらの国境壁は、他の場所に移動させる際に容易になるよう、細かいブロック状に置かれることになった。

■メキシコの国境のように

このコンクリート壁は、アメリカがメキシコとの国境に作った国境壁に似た形で建設が予定されている。またこのすぐ後ろには、トルコ国土内の国境一帯に、安全保障を目的とした高速、かつ容易なアクセスを保障するため、アスファルトまたはコンクリートで舗装された道路が建設される予定である。この道路のすぐ後ろにはさらにある程度の高さを持った有刺鉄線が置かれる。さらに、この緩衝地帯を24時間体制で監視するため、監視カメラと街灯が設置される。

■追加予算の兆し

新たに予定されている国境緩衝地帯設置にかかる費用が莫大であることから、追加予算が送られるとみられている。これに関し、先日の選挙でガーズィアンテプ県から当選したメフメト・シムシェキ財務大臣が、1千万トルコリラ(約4億5千万円)を追加予算として送ろうとしていることが分かった。

■アメリカはメキシコ国境に1080kmのフェンス(壁)を建設

アメリカは、全長3145kmに渡って接するメキシコから、麻薬の密輸や違法移民を防ぎきれなくなると、特に互いの居住地域が近かった地域において2006-2009年に1080kmに及ぶ国境フェンスを打ち立てた。しかしこの国境壁のために費やされた240万ドル(約3億円)は、アメリカ国内で大きな議論を引き起こし、結果として麻薬の密輸業者も違法移民も完全に防ぐことは出来なかった。アメリカ政府は、現在残っている1126kmの国境にもフェンスを建設しようとしている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:木全朋恵)
(記事ID:37987)