エルドアン大統領、ギュレン教団のライバル・エンサル財団へ接近?
2015年06月27日付 Milliyet 紙

エンサル財団は、ギュレン教団のオルタナティブとも言われている。6月総選挙結果をうけ、国会議長の選出、連立内閣交渉を前に、エルドアン大統領がこのエンサル財団の(断食月の夜の)イフタール・プログラムに出席するという行動は、アンカラの観測筋の注目を集めている。

この行動は、国会の各会派に対し、反ギュレン教団という面で大統領が一つのメッセージを送ったものと解釈されている。

国会議長選の最初の投票は、来週火曜日に行われる。国会の状況からみて、AKP、CHP、MHP、HDPの各議長候補は、他党からの支援なしには選ばれることはない。このため、4党の候補は、他党本部へ挨拶回りをはじめている。国会議長選出ののち、エルドアン大統領は、各党党首に組閣要請を行うことになっている。

こうした状況をうけ、要人のスケジュールに注目が集まっている。土曜日にイスタンブルでダヴトオール首相と面会したエルドアン大統領は、同日の夕刻にはアンカラに移り、イフタールの食事に参加し重要なメッセージを発表した。

エルドアン大統領は、日曜日にはまたイスタンブルに戻ることになっている。エルドアン大統領は、1453年記念施設で、エンサル財団が毎年行っているイフタールのプログラムに参加する。大統領のこの予定は、議長選挙や連立内閣折衝を前に、シンポリックな形でギュレン教団に対する態度を示したメッセージと受け取られている。

かつてギュル元大統領は、ギュレン教団と政府の対立した際に政府側についたエンサル財団のアンカラ代表者らを大統領邸に招いたことがある。教育分野での活動で知られるエンサル財団は、ギュレン教団のライバルとなろうとしていることでも知られている。

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( 翻訳者:和泉由美子 )
( 記事ID:37990 )