ギリシャ「システム故障」でトルコ人観光客へビザ発行遅延
2015年07月01日付 Hurriyet紙


ギリシャへ渡航予定のトルコ人が、システム不具合でビザを受給できない状態となっている。観光業界の代表らはビザが発行されないため開催予定のツアーが中止となってしまう可能性を示唆し、「8月3日までギリシャ領事館はビザ申請のための予約を受け付けない。断食明けの休暇でギリシャへ渡れない可能性がでてきた」と述べた

経済危機にあえぐギリシャへ行くためにビザを申請しているトルコ人は待ちぼうけをくらっている。システム上の不具合のため、ギリシャへ渡航予定のトルコ人にビザが発給されないことが明らかとなった。

観光業界は、ビザ取得の手続きがこのように長引くなか、ギリシャに渡航予定のトルコ人観光客の数が減るだろうと見ている。「トルコ人観光客はギリシャ危機となっていても渡航をとりやめず、クレジットカードが使えない時でも現金を持って、好んでギリシャを訪れていた。だがもしビザの手続きで問題が続けば、ギリシャは多くのトルコ人観光客を失うだろう」と話した。

ツアー会社「ジョリー・ツアー」のトルガ・テキン海外ツアー部長は、特にギリシャに直行する観光客が影響を受けるだろうと語る。
「ビザが発行されなければツアーは中止となるか、行き先が変更となる。一方、ギリシャと一緒にイタリアやバルカン諸国を周遊するツアーもある。その場合、イタリアでシェンゲン・ビザを取得することができる。イタリアでビザを取れば、ギリシャ入国の際に問題が生じることはない。しかし、特に断食明けの休暇シーズンはミコノス島やロードス島の人気が高い。もしそれまでにビザが発行されなければ、これらのツアーの行き先が他の場所に変更されるだろう。トルコからギリシャへ直行するツアーは、他の国でビザを取得することができない。こういった状況のなか、お客様は99パーセント、他の国へ行くことを選ぶだろう」

■働かない職員たち

トルコ旅行業協会の会長を務めるバシャラン・ウルソイ氏も、ギリシャで起こった経済危機を理由に、領事館の職員らも働いてないことを指摘し、「システムに問題があるが、職員たちも与えられる給料に満足していないため、仕事を遅らせている」と明かす。今年、100万人のトルコ人観光客がギリシャを訪れると予想し、「ギリシャは約二千万人の観光客を受け入れている国だが、観光収入も、観光客数もトルコには及ばない。経済危機によりギリシャへの渡航をやめた他の国の観光客がトルコに来ることも考えられる。またビザの問題からギリシャへの渡航が不可能になったトルコ人観光客も国内を旅行する可能性がある。そうなればトルコ国内の観光業はさらに盛り上がるだろう」との見解を示した。

■8月3日まで予約はなし

ビザ発行仲介会社の関係者はギリシャがビザ発行手続きの申し込みを受け付けていないと話す。
「8月3日まで、当社で申し込みをされたお客様のビザの申請を領事館でおこなうことができない。バイラム休暇にギリシャへの旅行を考えている方のビザはおそらく間に合わないだろう。多くのお客様がこの問題で迷惑を被っている。」
ギリシャのためのビザ発行料は180リラで、仲介手数料として60リラの費用がかかるという。

■ギリシャ観光業にまつわるデータ

2014年にギリシャを訪れたトルコ人観光客は 75万人
2015年ギリシャを訪れると予想されるトルコ人観光客 100万人
ギリシャの観光収入 150億ドル
トルコを訪れるギリシャ人観光客 90万人
ギリシャを訪れる観光客 2000万人
ギリシャで観光業に携わる人の割合 9.4パーセント

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(翻訳者:星井菜月)
(記事ID:38039)