イラク:女性たちをヒジャーブ着用へと駆り立てるもの
2015年07月02日付 al-Hayat 紙


■流行は追いたいが。治安状況がイラクの女性たちをヒジャーブ着用へと駆り立てる

【バグダード:フルード・アームリー】

21歳のサーラ・ハーミドさんは、試験の初日、ヒジャーブを着けて来て友人たちを驚かせた。学生たちの間でその美しさが評判の彼女は、試験期間中、長く魅力的な髪を手入れする時間はなく、そのため一時的にヒジャーブを着用し、その後元の状態に戻すのだろうと、皆考えた。しかし、彼らは彼女が他の理由でヒジャーブの着用を決めたことを知った。

サーラさんは、何年も前からバグダードのサイディーヤ地区で家族と共に暮らしており、バグダード大学では、言語学部に所属して学んでいる。彼女は書物を尊重する教養ある家族の中で育ち、社会の求める規範には頓着しない。しかし、最近、突然こうした規則に従うようになり、ヒジャーブを着用するようになった。これは、過激派の戦闘員と共に活動している同地区の若者の一人から、直接の脅しに会ってからのことである。この過激派は、彼女が行くところがどこであれ、彼ら自身の社会規範を課そうとしている。

「彼は、私の前に立ちはだかって、僕たちは戦線で『ダーイシュ』と戦い、血の代価を払っている。君は、慎み深くない服装で闊歩して、髪を自由になびかせているが、ヒジャーブをかぶるように、さもなければ次は髪を切ってしまうぞと言いました。」とサーラさんは悩ましげに語り、その時のことを想い出した。

(後略)

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( 翻訳者:井上紗耶加 )
( 記事ID:38045 )