「リゾート地のイメージダウン」―シリア難民キャンプへ移送命令
2015年07月03日付 Hurriyet 紙


県知事府は特に観光地や町の中心部のホームレスのシリア人たちを難民キャンプに移すことに関して関係各所に通知を送った。

特にエーゲ海側の観光地にシリア人を始めとする難民の数の増加が新たな対策をとらせた。県知事府は郡知事府や県・郡の警察署、AFAD(災害緊急事態管理庁) の県本部に警告文を送った。警告文では「滞在場所がなく、無職で、ホームレスの、町の中心部に当てもなく来たシリア人たちを始めとする難民が町に入りこま ないよう、町の中心部にいる難民たちもまとめて難民キャンプに移すよう、また難民キャンプに行かない者たちをAFAD管理下で町につくられる拠点に集めるよう」要請した。

■ヤズィーディー教徒たちの静かな叫び

イスラム国の恐怖から逃れてトルコに避難したヤズィーディー教徒たちはイラクに戻りたがらない。トルコですらイスラム国の恐怖を感じているヤズィーディー教徒は、 ヨーロッパ諸国に移民として認められるようあらゆる方法を試している。最近ではイスタンブルとディヤルバクルを離れた1347人のヤズィーディー教徒がヨー ロッパに渡ろうとした。この計画は失敗し、再びキャンプに送られた。

■地中海で記録的難民

UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)の発表によると、今年の前半6カ月で13万7千人がヨーロッパに移住するために地中海を渡ったという。戦争や危機、訴追から逃れてきた難民の数は前年の同時期に比べ83%増加した。国連の報告では「ヨーロッパは海から来た記録的な難民危機に陥っている」と記された。国際連合難民高等弁務官のアントニオ・グテレス氏は地中海から来た難民は多くが戦争や圧力から逃れて来た者たちだと語った。

■シリア人が最多

難民の3分の1を国内の戦争から逃れて来たシリア人が占める。2位がアフガニスタンで12%、3位がエリトリアから逃れた難民だった。地中海を越えようとする際に命を落とした人の数は1867人だった。EUは最近イタリアやギリシャに来た4万人の難民を割当分担するための事前合意に至った。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:38061 )