「家出少女」を家族のもとに帰すための施設が設置へ—協同労働福祉相が発表
2015年07月02日付 Mardomsalari紙

 協同労働福祉相は国内の家出少女らの問題を解決させる必要性に関連して、次のように述べた。

調査が示すのは、もしこうした少女たちが家出後に何らかの施設によって保護されるならば、彼女たちが2次被害に巻き込まれることはないが、しかし彼女たちが社会に野放しにされれば、売春や性的悪用にまで歩を進めてしまうだろうということである。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、アリー・ラビーイー福祉相は家出少女について行われた調査に言及しつつ、こうした少女たちに関して、「少女らの中には、家族とのささいな衝突がきっかけで、家族から離れ、家を出てしまう者もいる。こうした衝突には、世代間の価値観の違い、強制的な結婚、バーチャル空間で生まれた恋愛関係、もしくは失恋などが〔原因として〕ありうる」と述べた。

 同氏は、次のように続けた。

こうした少女たちは家出後、ある意味で家族から拒絶されてしまい、家に戻ることができなくなってしまう。また、社会にも彼女たちの居場所はなく、こうして最終的には警察署が彼女らの身元を引き受けることになるのだが、このことが釈放後、彼女たちが〔売春斡旋業者などの〕虐待者たちのもとへと身を寄せる原因となるのだ。

 同氏はさらに、「こうした少女たちを強制的に家族のもとへと帰すことは、問題の解決にならないばかりか、家出を再び繰り返す原因ともなるだろう。このような理由からも、こうした少女たちの保護のためには綿密な支援と調査が必要である」と付け加えた。

 同氏は自らの話の続きの中で、〔児童養護施設などの〕福祉施設を退所した人たちの問題に触れ、次のように述べた。

福祉施設を退所した者たちは退所後、社会に投げ出されてしまう。彼ら/彼女らは退所後、約900万トマーン〔※約30万円〕を受給するが、その程度で彼ら/彼女らが生計を立てることなど期待できない。なぜなら、生活をやりくりするには、この程度の額ではむりだからだ。

 同氏は続けて、

特に、このような人たちは、心理学用語で言えば、「閉じられた」環境で育てられてきたということを、考慮に入れる必要がある。彼ら/彼女らがこうした施設から出て社会に入ると、(特に女性の場合)他人から受けた最初の愛情に魅力を感じてしまう。こうしたことが〔売春斡旋業者に売春を強要される、犯罪集団によって麻薬の売人にさせられるといった〕さまざまな問題が生じる背景を作ってしまうのである。

 と言明した。

 ラビーイー氏は、彼ら/彼女らがこうした危機から抜け出すためには「第2の家族」の形成が必要だとし、

私たちは、このような「第2の家族」を、彼ら/彼女らのために整備しようと決めている。〔‥‥〕なぜなら、残念なことに現在の私たちの社会は、ある程度無慈悲なものとなっており、一部のケースでは〔彼ら/彼女らを犯罪に〕悪用しようとする人々が増えている、と言わざるを得ないからである。

 と述べた。

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(翻訳者:AE)
(記事ID:38108)