トルコのホテル会社Rixos、次はキューバ、モルディブへ進出
2015年07月11日付 Milliyet 紙


リクソス(Rixos)が新たな大陸、新たな国々でのホテル開業に動き出した。最初の進出先はキューバとモルディブで、アメリカやイラン、メキシコ、マレーシア、ベトナムといった国々も視野に入れている。

高級ホテルチェーンのリクソスがキューバやモルディブ、ドミニカ共和国、メキシコ、アメリカといった国々に舵を切り始めた。トルコに19店舗、海外含めて30店舗を持つ同ホテルチェーンには年間100万人が宿泊する。リクソスホテルズのCEO、ブーラ・ベルベルオール氏はヨーロッパやアジア、アフリカで成長を続けてきたと語り、2023年の目標は60店舗、宿泊客200万人、客室数2万室、従業員2万人を達成することだと述べた。ベルベルオール氏は自社のホテルがあらゆる階層の人々をターゲットとしており、7割がリゾートホテル、3割がシティホテルだと述べ、他の国々で投資家としても経営者としても新たなホテルを開きたいと語った。

■新たな地域がターゲット

ベルベルオール氏は北アフリカ、東南アジア、中欧・東欧、カリブ海が拡大を狙う地域の中で最優先だと強調し、次のように述べた。
「キューバやメキシコ、イラン、アメリカ、モルディブ、ベトナム、マレーシア、アメリカといった国々に進出したいと考えている。具体的に動き出した国もいくつかある。キューバには経営者として進出しているおり、2016年に開業する。キューバ国内の他の場所にも目を向けている。モルディブには投資家として入り込んでいる。実現可能性調査を続けている。建設を始める予定だ。エジプトでは2つ目のホテルを開く。ドバイやアブダビでも経営者となり得るし、アメリカのマイアミも検討している。多くの国々で計画がある」
ブーラ・ベルベルオール氏によると、ホテルのうち18店舗では経営者、5店舗ではオーナーであり、7店舗は賃貸だ。ベルベルオール氏は業績に関しても、「昨年5億ドルの粗利を得た。今年の目標は5億5千万ドルだ」と述べた。

■「うちに来るロシア人は減っていない」

ベルベルオール氏はトルコの観光業についてもコメント。トルコを訪れるロシア人観光客の数が9%減少しているにもかかわらず、同ホテルを訪れるロシア人の数は減っていないと語った。ベルベルオール氏は世界中から宿泊客が来ており、様々な新市場に進出するための活動をしているが、まだ主な市場はトルコであり、年間宿泊客数100万人のうち3割はトルコ人だと述べた。
ラマダン月と選挙後であることもトルコの休暇取得者に影響を与えると指摘し、「しかし当ホテルを利用するトルコ人の数は今年の前半で25%増えている。我々はユーロとドルの高騰を価格に反映させなかった。これも選ばれた理由だろう」と述べた。

■「店舗数は昨年も増加」

ブーラ・ベルベルオール氏は昨年の業績についても触れ、2014年はターゲット市場で成長の年だったと述べて次のように続けた。
「トルコでリクソス・プレミアム・ギョジェキ、リクソス・エスキシェヒル、ベルディビが開業した。国外ではスイスでリクソス・フリェラ・ダボス、カザフスタンでリクソス・カディシャ・シムケント、アゼルバイジャンではリクソス・クバ・アゼルバイジャン、ナフタラン・ホテルズ・バイ・リクソスとシャマフ・パレス・バイ・リクソス、ロシアでリクソス・クラスナヤ・ポリャナ・ソチ、そしてエジプトでリクソス・アラメイン・ホテルズが開業した。海軍の戦艦があるアンタリアのリクソス・プレミアム・ベレキとリクソス・プレミアム・テキロヴァも2億ドルを投資して丸ごと改装される。

■「連立政権の樹立を望む」

ブーラ・ベルベルオール氏はトルコが年間観光客3500万人で世界6位にある点に触れ、2023年に収入で上位3位以内に入ることを目標としていると述べた。「2023年に観光客5000万人と観光収入500億ドルという目標がある。リクソスはこれに貢献するため、最善を尽くす。」
また、連立政権についての質問に対し、「一刻も早い連立政権の組織と政府の成立を望む。トルコがつかんだ成長が続いてほしい」と答えた。

■「ギョジェキの200室のホテルは入江にある」

ギョジェキにあるリクソスのホテル、「リクソス・プレミアム・ギョジェキ」は昨年開業した。200の客室と14の別邸から成り、8万㎡の敷地に建つ。ギョジェキの素晴らしい自然と入江の中に位置している。
ホテルはギョジェキの中心地まで徒歩圏内であり、港の真向いにある。ダラマン空港までは20kmの距離にある。リクソス・ギョジェキ・プレミアムでは高級感や快適さ、特別感を求める客のためにつくられた別邸があり、別邸ゾーン専属のコックとスタッフが対応する。別邸用のプライベートプールやスパ、ジャグジーがあり、宿泊客が自分の空間で特別な休暇を過ごす機会を提供している。

何でもあるというコンセプトでトルコと世界の料理が集められたホテルは緑と青が交わる立地で、印象的で環境に優しい建築でサービスを行っている。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:38129 )