連立に向けた折衝、始まる
2015年07月13日付 Hurriyet 紙

6月7日選挙の結果が明らかになった瞬間から待っていた連立政権の設立に関連する政党間の折衝が今日始まる。共和人民党(CHP)本部でもダヴトオール氏の訪問を前に熱心な清掃活動が行われた。

連立ツアーの一環で、6月7日選挙で最も多くの議員を輩出し、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が政権確立の任務を与えた公正発展党(AKP)のアフメト・ダヴトオール首相が今日第2党の地位にあるCHPの門を叩く。

AKPとCHPの折衝は14時に設定され、CHP本部で実現する予定だ。ダヴトオール氏は連立ツアーを明日、明後日も続ける予定だ。明日は民族主義者行動党(MHP)を、水曜日は人民の民主主義党(HDP)を訪問する。

■一団には誰がいるか

CHPを訪問するAKP一行にはアフメト・ダヴトオール首相とともにオメル・チェリキ氏、ヌマン・クルトゥルムシュ氏、ジェヴデト・ユルマズ氏、アイシェヌル・バフチェカプル氏がいる。

CHP一団はケマル・クルチダルオール党首に加え、ファイク・オズトラク氏、アキフ・ハムザチェビ氏、ハルク・コチ氏、セリン・サイェキ・ボケ氏がいる。

■本交渉はバイラムの後で

ダヴトオール氏が今日始める予定の3日間にわたる最初の折衝が「礼儀正しい訪問」となると予想されている。

実際CHPの党首であるケマル・クルチダルオール氏も週末に行った記者会見で「最初の折衝から結果は出ない。2回目の折衝でおそらくより確かな結果が手に入れられる可能性がある」と述べた。クルチダルオール氏はCHPが連立政権を設けるためには、14の原則で譲歩することはできないとも述べた。

■CHPの14の原則

CHPが6月7日選挙の後クルチダルオール氏自ら発表した連立政権設立のために提出した14の原則は以下の通り。

1-法の優越性が改めて保障されるべきである
2-[1980年]9月12日クーデター法は歴史に葬られるべきである
3-政治においてはモラルが支配的であるべきである
4-繁栄が底辺まで拡大されるべきであり、社会[福祉]国家の理解がなされるべきである
5-大統領は憲法的な制約を受けるべきである
6-機密費は唯一首相によってのみ使用されるべきである
7-平和を軸とする新しい外交政策が形成されるべきである
8-若者を潜在的な犯罪者と見る考え方は断ち切られるべきである
9-自由の場が拡大されるべきである
10-メディアに対する圧力は断ち切られるべきである
11-税の管理を政治手段とすることから脱するべきである
12-公的財務は透明であるべきである
13-自由主義的で民主主義的な憲法が作られるべきである
14-不正との積極的な戦いがなされるべきである

■バフチェリ氏「不安定にならないように犠牲を払う」

ダヴトオール氏が火曜日に訪問するMHPのデヴレト・バフチェリ党首は選挙後行った会見で連立の可能性に冷めた対応をし、MHPが「主要野党の任務を引き受ける」と述べた。

バフチェリ氏は4日前に行った会見で政情が不安定にならないよう必要な犠牲を払うとし、連立のための4カ条を明らかにした。

MHPの連立に関する4カ条
1-クルディスタン労働者党(PKK)というテロ組織を早急に取り潰すべきである
2-AKPは秘密裏に行われた全ての交渉に関して国民に十分な情報を与えるべきであり、テロ組織に対してどのような約束や保証をしたかを明言するべきである
3-トルコの平和や平穏は、民族や宗派に基づいて助長される分極化、分派化がナイフのように断ち切ることによって可能である
4-国民と国家の生活を非常に重くよくない形で断ち切る賄賂や不正事件との積極的な戦いは、しなければならない前提条件である。これは近年の12月17日-25日に最も重大な不正が暴かれたときに相当する。

■ダヴトオール氏、HDPを「礼儀として」訪問する

ダヴトオール氏が訪問する3番目の党である人民の民主主義党(HDP)へ、連立の提案がなされることは期待されていない。AKPのアブデュルハミド・ギュル副党首も週末に連立 に向けた折衝に関連するものとして行った会見でこの状況を「CHP、MHP、HDPを訪問する予定だが、HDPに関しては連立は考えていない」と述べた。

■CHPで清掃

AKP党首であり、首相でもあるアフメト・ダヴトオール氏は連立に向けた折衝のため今日14時にCHP党首ケマル・クルチダルオール氏と協議する。

連立に向けた折衝を前にCHP本部では正式な協議の準備が執行部フロアで全速力で続く一方、ダヴトオール氏が使う階段も加圧水で掃除された。

CHP本部の入り口とその周囲にある階段がチャンカヤ区のウォータータンク付きの小型トラックの加圧水によって掃除される一方、赤絨毯のつなぎ目の損傷が修復された。ガラスや床は清掃員によって拭き掃除された。

■火曜日はMHP、水曜日はHDP

ダヴトオール氏は連立に向けた折衝のため火曜日にはMHPデヴレト・バフチェリ党首と、水曜日にはHDP共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ氏、フィゲン・ユクセキダー氏と協議する。

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( 翻訳者:須藤夏海 )
( 記事ID:38152 )