IS(イスラム国)、バイラム礼拝を禁止
2015年07月14日付 Radikal 紙


IS(イスラム国)テロ集団は、バイラム礼拝(後に信仰の中に入ったもの)を「宗教的な革新」であると主張してこれを禁止し、ラマダン月もまた28日間続くと発表した。

ISはラマダン・ヒラリ(断食の終わりを表す三日月の晩)に関する主張が信仰に反しているとした声明文を発表し、ラマダン月は28日間続くとした。テロ組織は支配下にある地域でバイラム礼拝を行った者を処罰すると発表した。ISは以前にもムハンマドの生誕祭を禁止し、予言者生誕祭の祝福もま た厳しく処罰すると宣言した。

■アル=アズハル大学からISへ、ラマダンに関する厳しい返答

エジプトにある宗教的権威であるアル=アズハル大学は、ISがラマダン月は28日間続くと宣言する声明文に厳しく返答した。アル=アズハル大学は、アムル・イブン・アル=アースに基づくハディースでは、予言者ムハンマドがラマダン月は29日もしくは30日になるであろうとの説明したと伝えている、と述べた。アル=アズハル大学はまた、「イスラームの聖地、そしてムスリムを攻撃するテロ組織が宗教的ないかなるファトワ(イスラーム法学に基づく勧告)も与えられない」と述べた。

ISは、2014年9月にイラクのティクリート市にある予言者ムハンマドの友人として知られている40の予言者の墓と、予言者ヨナに属すると主張されている墓へ攻撃を加え、イスラーム世界の反発をよんだ。ISは、エジプトのピラミッドも破壊する予定であると発表し、また、コルサバードの古代都市、アッシリア支配下にあったラッカのライオン像、モースルから20km離れたところにあるネムルトの古代都市と像も破壊した。

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( 翻訳者:八木美保 )
( 記事ID:38166 )