テロリズムというコマを使うアメリカのゲームの舞台裏(2)
2015年07月02日付 Jam-e Jam 紙

「悪い」テロと「良い」テロ

 一部に「テロとの戦い」はアメリカ合衆国の信条でもなければ基本政策でもなく、同国の政治的戦略の一つにすぎないと指摘する人たちがいる。「テロとの戦い」は、それが打ち出された当初より、そしてソビエトの崩壊後は特に、「共産主義との戦い」の代わりを務めるようになり、この国の国際的な目標達成のための隠れ蓑となった、というわけだ。

 この戦略は9.11以降、アメリカ政府の政策のなかに、より堅固な地位を得た。実際、アメリカのメディアはそこから「公衆の要求」を創りだし、今ではアメリカ当局はこの「設計されたプラン」の中で、この要求に応えなければならなくなったのである。

 アメリカが世界全体、特に特別な重要性を有していた西アジア地域での自らの利益を確保するにあたって、この新たな道具は同国によるあらゆる派兵や国際的活動の口実となってきた。テロ問題に対するアメリカのダブルスタンダードな対応の仕方によって、この国の当局者らは「良いテロ」と「悪いテロ」なるものを信じているのではないかと、〔世界の人々が〕考えるようになって以降、この国を批判する〔国際世論の〕声はより一層大きなものとなっている。

 イラクとシリア両国におけるアル・カーイダに対するアメリカの態度〔の違い〕が、その一例である。〔アメリカ政府関係者や米メディアの〕多くの人物の発言が、イラクで活動するアル・カーイダを「悪いテロリスト」であり、不安定要素だとみなした一方、シリアで活動する同じ組織とその目的については、「自由を希求するもの」であるとみなしてきたからだ。

 しかしながら、〔‥‥〕両国でこの組織が犯してきた反人道的な行動の本質に、大きな違いはない。この組織の暴力行為に対するアメリカの評価を変えているもの、それはアメリカの利益にすぎないのであり、これこそが二種類のテロリストを世界に提示しているものなのである。

 このような理由から、アメリカはこうしたテロ組織の多くを、陰に陽に支援してきたのである。「偽善者たちの組織」〔※MKO〕は、地域におけるアメリカ合衆国の利益に則った活動をしてきた組織の一つとして、つねにこうした支援を享受してきた。そして〔アメリカは〕テロ組織のブラックリストからこの組織の名前を外しただけでなく、イラクにあったアシュラフ基地から同組織が追放されて以降も、同組織が生き残ることのできるよう、多大な政治的・国際的支援を同組織に与えてきたのである。

 それだけではない。地域や世界における他のテロ組織への支援に関するアメリカの過去の実績も、すでに明らかになっている。ダーイシュの形成、そしてこの新興のテロ組織の活動の利用にあたって、アメリカとイスラエルが果たしてきた役割を明らかにしたウィキリークスとスノーデンの暴露は、このことの一例を示しているのである。

〔‥‥〕

つづく


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( 翻訳者:SYK )
( 記事ID:38171 )