イスラーム教徒に対してタクフィール(背教徒宣告)をする書籍が無料で配布—バーレーンで
2015年07月01日付 Iran 紙

 アメリカが最近、バーレーンへの軍事支援再開に向けて行動を起こすなか、バーレーン政府は反人権的行動を続けている。そればかりか、同国は国内にいるタクフィール主義者たち〔※〕の過激な活動をコントロールすることもできないでいる。

※訳注:厳格なイスラーム解釈のもと、「不信仰者」(カーフィル)とみなされる人物(例えばシーア派)に対して「背教徒宣告」(タクフィール)をして、その者を処刑する権利が自分たちにはあると考える人たちのこと。

 バーレーンの情報筋は昨日、イスマーイール派のイスラーム教徒の集団で、「バフリーヤ」の名で知られるイスラーム系部族に対してタクフィール(背教徒宣告)をする内容の書籍が、〔バーレーンの首都〕マナーマで無料で配布されていることを伝えた。

 バーレーン議会のジャラール・カーズィム議員は、このような書籍が配布されることは、同国に住むさまざまな部族の平和共存を損なうものだとし、このような理由から、この種の問題には法的な取り締まりを行うよう〔バーレーン政府に〕求めた。

 バーレーン軍の「宗教指導」局は昨年、バーレーン人口の絶対多数を占めるシーア派の信仰を侮辱し、「預言者一門に従う者たち」〔※シーア派の信徒のこと〕を「ラーフィド派」〔※スンナによるシーア派への蔑称。「離反した者」「異端」の意〕と呼び、イスマーイール派、アラウィー派、ドルーズ派とともに、彼らを「道に迷った宗派」と名指しする内容の書籍を配布したことがあった。

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( 翻訳者:MM )
( 記事ID:38190 )