干ばつでケルマーンの農村地域の生活が困難に直面(2)
2015年07月01日付 Jam-e Jam紙

干ばつがケルマーンに与える経済的影響

 過去2年の間、干ばつはケルマーン州の農業経済に直接の影響を及ぼしてきた。

 ケルマーン市およびラーヴァル市選出の国会議員で、国会経済委員会の副委員長を務めるモハンマドレザー・プールエブラーヒーミー氏は、ジャーメ・ジャム紙とのインタビューのなかで、ケルマーンの農業部門に対する干ばつの影響について言及し、「過去数年間で、ケルマーン州北部にある多くの果樹園が干ばつの被害に遭った。ラフザンジャーンやザランド、ラーヴァル、およびザンギーアーバードの各都市では、ピスタチオの生産量が激減した」と述べた。

 プールエブラーヒーミー氏はさらに、次のように付け加えた。

残念なことに、水不足はケルマーン州の農業部門に特殊な状況を引き起こしている。州のピスタチオ生産量は年間10パーセント減少するとみられており、その影響は州の収入や外貨獲得状況にも明らかだ。

 同氏は、干ばつは製造業部門にも影響を及ぼしており、農産物加工部門では、生産量の減少によって州の輸出収入に間接的な影響を与えていると指摘した上で、次のように言明した。

それに加えて、干ばつによって多くの村では、人々の必要とする飲み水がなくなっている。井戸や泉が涸れてしまったために、多くの場所で人口の移動が起きており、村々では住む人がいなくなっている。


 この国会議員は、〔‥‥〕飲み水を確保するために井戸を替えることができない村が多いと指摘し、次のように述べた。

こうした農村から〔州内の〕主要都市、あるいはケルマーン州の外への人口の移動が加速している。今やわれわれは、「よりよい職業とより高い収入を得るための移住」ではなく、「渇水による移住」という名の新たな現象に直面している。こうした状況は、ケルマーン州に特別な事情をもたらしている。

 プールエブラーヒーミー氏はさらに、「残念ながら、こうした状況は特別なものであり、自分たちの生活の場を棄てた村人たちが元の場所に戻る可能性はゼロなのである」と付け加えた

 村から人がいなくなったことで、ケルマーンのような大都市では、都市の周辺にスラム街が広がる現象が生じている。干ばつの影響から逃れるために、この街に移住してきた村人たちは、今やこの街の周辺に広がる〔ほったて小屋などがならぶ非正規の〕住宅街に住んでいる。彼らには〔真っ当な〕職に就くためのバックグラウンドがなく、失業中であるため、「偽りの職業」、すなわち麻薬の売買に頼ることになる。

〔‥‥〕

 他方、干ばつと水不足の影響は、州の鉱工業部門にも影を落としている。国会経済委員会の副委員長によれば、鉄鋼プロジェクトや石油化学プロジェクトのような、現在ケルマーンで建設中の工業ユニットの多くが、水資源が確保できないために、実現不可能な状況に置かれている。これらのプロジェクトの運用開始によって生まれるはずだった数千という雇用が今後どうなるのかも、不透明なものとなっている。

〔‥‥〕

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(翻訳者:MY)
(記事ID:38217)